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2021年9月の各種ブラウザ仕様変更発表まとめ

記事タイトル画像:2021年9月の各種ブラウザ仕様変更発表まとめ

2021年9月に公式発表された、各種ブラウザ関連の主要な仕様変更発表のまとめです。

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Google Chrome 95新機能・仕様変更

Chrome 95の変更点概要です。

追加

  • Secure Payment Confirmation…Payment Request APIで使用するセキュアな決済確認手段
  • WebAssemblyが例外処理をサポート
  • PerformanceObserverにdroppedEntriesCountプロパティを追加…パフォーマンス情報記録時に、バッファがあふれて記録漏れが発生していないかがわかる
  • EyeDropper API…ブラウザのスポイト(カラーピッカー)機能を使用できるAPI
  • self.reportError()…コンソールや任意のグローバルエラーイベントハンドラーに対して、エラーを(能動的に)報告する関数
  • URLPattern…URLのパターンマッチングをより便利に行えるAPI

オリジントライアル(先行試験実装)

  • File System Access API用アクセスハンドラー
  • User-Agent短縮

廃止

  • FTPサポート完全削除(廃止猶予のデプリケーショントライアル期間が終了)
  • URLのホスト名の最後(TLD)が数字のみで終わるホスト名を遮断(IPv4のIPアドレス表記は遮断対象外)
  • WebAssemblyのクロスオリジンモジュール共有を非推奨化
  • U2F API…95より非推奨の旨通知を表示、98以降デフォルト無効化(デプリケーショントライアルで103まで延命可能)、104(2022年8月)で完全削除

Google Chrome:User-Agent文字列表示短縮の詳細スケジュール決定

ChromeのUser-Agent文字列表示の短縮(5月に発表済み)が、Chrome 101(2022/04/26)・107(2022/10/25)・110(2023/02/07)に分けて、順次段階的に実装されることになりました。

サイト側でUser-Agent情報を使用した処理を行っている場合、仕様変更前に、後継機能である「UA Client Hints」への移行を済ませる必要があります。

フェイズ1: Chrome 92~

ページ内でnavigator.userAgent, navigator.appVersion, navigator.platformを使用している場合、Chrome開発者ツール内に[問題]として該当ファイルが表示されるようになります。

※補足:開発者ツールで検出できる処理はJavaScriptなどクライアントにソースが見えるものに限られるため、ソースとして出力されないサーバーサイドでの処理については別途検出する必要があります。

フェイズ2: Chrome 95~100

変更先行適用のオリジントライアルが有効になります。サイト(ドメイン名)を指定して利用登録を行うと、先行して実装・検証を行うためのトークンが発行されます。

フェイズ3: Chrome 100

変更適用を猶予するためのデプリケーショントライアル(逆オリジントライアル)が有効になります。

開発期間がChrome 101リリースまでに間に合わない場合などにサイト(ドメイン名)を登録すると、Chrome 112まで(113が出る前まで)該当サイトへの仕様変更適用(フェイズ4~6)を猶予するためのトークンが発行されます。

フェイズ4: Chrome 101(1段目の仕様変更)

バージョン番号表記(メジャー・マイナー・ビルド・パッチの4段階)のうち、メジャーバージョンを除く3段階(マイナー・ビルド・パッチ)の番号表記が0になり、実際の値を取得できなくなります。マイナー以下のバージョン番号が必要な場合は、ここまでにUA Client Hintsへの移行が必要です。

例:94.0.4606.61→94.0.0.0

フェイズ5: Chrome 107(2段目の仕様変更)

デスクトップ版Chromeで、User-Agent文字列が短縮されます。PCサイトでUA文字列判定がある場合、ここまでにUA Client Hintsへの移行が必要です。

フェイズ6: Chrome 110(3段目の仕様変更)

モバイル版Chromeで、User-Agent文字列が短縮されます。SPサイトでUA文字列判定がある場合、ここまでにUA Client Hintsへの移行が必要です。

フェイズ7: Chrome 113

フェイズ4~6の変更を猶予するデプリケーショントライアルが終了(トークンが失効)し、すべての環境で新仕様でのUser-Agent文字列が表示されます。

解説:オリジントライアル・デプリケーショントライアルとは

オリジントライアル…新機能の先行利用

「オリジントライアル(Origin Trial)」とは、Google Chromeが開発中の新機能を、サイト単位で先行利用できる機能/制度です。概ね3~6ヶ月程度の期間で、先行利用するサイト運営者からフィードバックを集め、リリースまでの機能開発に反映させることを目的としています。

登録制になっており、利用したい場合は、サイト運営者がGoogleの開発者向けサイト(要Google ID)内にある利用申請ページで機能を選択して利用登録を行います。

登録後、発行されたトークンをmetaタグ(もしくはHTTPリクエストヘッダー)に入れておくと、該当サイトで該当トークンが使われた場合に限り、一般ユーザー未開放の新機能が先行利用できます。

デプリケーショントライアル…仕様変更の適用猶予

同様の仕組みで仕様変更を一時的に猶予するものが「デプリケーショントライアル(Deprecation Trial)」もしくは「逆オリジントライアル(Reverse Origin Trial)」と呼ばれるものです。こちらは、対応に時間がかかるサイト向けの例外的救済措置として用意されています。

オリジントライアルの利用申請ページ対応機能を選んで申請を行うと、発行されたトークンの有効期間中、該当サイトに対する仕様変更が猶予されます。有効期間が終了するとトークンは失効し、それ以上の変更猶予はできません。

flagsとの違い

ChromeのURL欄に「chrome://flags」と入力して設定画面を出すと、開発中の機能を試験的に利用できます。ただしこれは該当ブラウザでのみ有効です。自分の開発環境でのみ動作検証を行いたい場合、該当機能のフラグがあればこちらを代わりに使うことも可能で、なおかつGoogleへの申請も不要です。

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