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2021年9月のTwitter規約改定・仕様変更発表まとめ

記事タイトル画像:2021年9月のTwitter規約改定・仕様変更発表まとめ

2021年9月(~10月初め)に公式発表された、Twitterの主要な規約改定・仕様変更等のまとめです。

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※規約改定については原則として原文(英語版)の変更点を対象としています。このため、日本語版未反映の内容を扱うことがあります。

要点

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規約改定:Twitterルール

Twitter Spaces Spark Fund Policy

10/1~2を含む短期間のみ掲載されていた新規ポリシーで、「Twitter Spaces Spark Fund」(優れたスペース配信に対する経済・技術・マーケティング支援プログラム)の対象者および配信コンテンツの要件について記述されていました。が、10/4時点で既に削除されています。

具体的な内容はチケット制スペースに関するポリシーに概ね準拠しつつ、フォロワー数(5000人以上)等一部に差異もありました。

チップに関する一般的なポリシー (旧称:Tip Jar Policy)

「Tip Jar(チップ入れ)」→「Tips(チップ)」への名称変更および本格リリースに伴い、内容が大幅に改稿されました。要件として18歳以上であることはそのままですが、プロフィール情報・メールアドレス・2要素認証のユーザー要件が削除され、代わりに違法行為や攻撃的行為の禁止、税金・手数料の扱い、Twitterの免責規定、違反者へのペナルティ、仲裁関連の規定等が追加されました。

著作権に関するポリシー

削除等に対する異議申し立ての方法が、通知メールへの返信ではなくヘルプセンターからのフォーム登録に変更されました。

ルールとポリシー(一覧)

[Twitterルールとポリシー][一般的なガイドラインとポリシー]カテゴリーが、以下に分割・再編されました。これに伴い、6月のサイトリニューアルで一度リンクを外されたポリシーが多数一覧内に復帰しています。

[執行機関/捜査機関向けガイドライン][調査とテスト]セクションについては変更ありません。

General(一般)

Platform integrity and authenticity(プラットフォームの清廉性と真正性)

Safety and cybercrime(安全とサイバー犯罪)

Intellectual property(知的所有権)

Platform Use Guidelines(プラットフォーム利用ガイドライン)

Account Settings(アカウント設定)

リスト掲載除外

以下はルール一覧からのリンクが削除されました。(ポリシー自体は存続)

以前リンクを削除されたもののうち、以下は復活せず削除されたままです。(ポリシー自体は存続)

規約改定:広告ポリシー

金融商品・サービス

トルコについて、Twitterから広告出稿許可を得た金融機関が1行一覧に追加されました。

その他の地域については特に変更はありません。

賭博関連のコンテンツ

米国で実店舗ポーカーおよびオンラインポーカーの広告について、許可されるための条件が明示されました。(オンライン競馬と基本的に同じ)

  • 広告主(店舗)の所在地が米国内であること
  • 営業を許可された地域向けにのみターゲティングを行うこと
  • 広告内に適切な免責用情報(ギャンブル関連の注意事項)を記載すること
  • Twitter広告ポリシーを準拠すること
  • 希望する広告主はTwitterに問い合わせること

その他の地域では特に変更はありません。

健康および医薬品に関する商品とサービス

以下の栄養補助食品(サプリメント)の広告について、8月に追加された「禁止されています」という記述が削除され、単にこれらが本ポリシーの対象であることを示すのみとなりました。実際の許可・制限・禁止については地域別の規定に依存します。(日本の場合、栄養補助食品の広告は制限付きで許可)

  • アナボリックステロイドを含むもの
  • ステロイドやステロイド類似物質との関連性をほのめかすもの
  • 処方薬に名称・外見が類似するもの
  • 承認済み医薬品の安全性・妥当性を疑わせるもの
  • 過剰摂取を助長するもの

新機能:セーフティモード(テスト中)

侮蔑的・攻撃的な言動を行うアカウントや、粘着してリプライやメンションを行うアカウントを短期間一時的に自動ブロックする「セーフティモード」のテストが始まります。

  • 言語設定を[英語]にしている、一部のフィードバックユーザー(iOS、Android、Web)でのみ有効です。
  • 設定[プライバシーとセキュリティ]からセーフティモードをオンにすると、Twitterのシステムが、ツイートの中身や元ツイート・リプライの投稿者間の関係等を調査し、ネガティブエンゲージメントを発生させるアカウントを7日間自動ブロックします。なお、フォローや以前からリプライでの交流があったりするものは自動ブロックの対象外となります。
  • 自動ブロック対象になっているユーザーは設定画面で確認でき、手動で解除することも可能です。
  • 各アカウントの自動ブロック期間が終了する際には通知が表示されます。

新機能:Twitterコミュニティ(テスト中)

ユーザーが自由に集まって共通の話題で会話ができる「Twitterコミュニティ」機能が新設されます。iOSでテストが始まり、そのうちWeb版とAndroid版にも登場します。

新機能:スーパーフォロー詳細公開(米国のみ)

スーパーフォロー機能(月額制サブスクリプションサービス)について、米国・カナダのiOSユーザー限定で機能が解放されました。数週間後をめどに、全世界のiOSユーザーにも開放される予定です。また、Android版・Web版ユーザー向けにも近日開放予定となっています。

  • 参加資格(18歳以上、フォロワー1万人以上等)のある米国ユーザーにのみ機能が解放されます。
  • 月額課金単位はUS$2.99, $4.99 or $9.99のうちから投稿者側で選択します。フォロワーが指定金額を支払うことで[スーパーフォロワー]限定のコンテンツが見られるようになります。
  • 投稿者は、投稿時に対象を[全員][スーパーフォロワー]から選択することで、スーパーフォロワー限定のツイートを投稿します。
  • 将来的には、スーパーフォロワー限定スペース配信やニュースレター等の機能追加、月額課金単位の拡充等も計画されています
  • 売上のうち、App Storeアプリ内購入手数料(30%)を差し引いた金額のうち、97%が入金対象となります。ただし、このマージン率なのは売上累積額US$50,000(他の有料サービス含めた合算)までで、それを超えると、アプリ内購入手数料差し引き金額の最大80%が入金対象となるよう、Twitterのマージン率が変更されます。
  • 入金はUS$50以上の場合に月単位で行わわれます。入金対象額がUS$50に満たない場合は翌月に繰り越され、US$50を超えた場合にまとめて入金となります。入金手続きから口座への振込完了まで、所要期間は概ね3-5営業日かかります。
  • 収入のあった投稿者には納税の義務があります。米国の場合、前年売上がUS$600を超える場合は、米国国税庁(IRS)にForm 1099による申告を行う必要があります。

新機能:チップ機能

チップ(投げ銭機能)が18歳以上の全ユーザーに開放されることになりました。決済サービスの追加も行われ、Strike(米国向け決済サービス)経由でビットコインでの送金も可能になります。

まずiOSで実装されたのち、数週間後にAndroidでも実装されます。

仕様変更:動画の画質改良

9/25以降、投稿される動画の画質が改善されます。

仕様変更:TL強制更新現象の改善

スクロール中にタイムラインが勝手に自動更新される現象について、今後2ヶ月後程度で改善が行われることになりました。

仕様変更:チケット制スペース機能開放

スペースの利用承認を得た全ホストが、チケット制スペースを自由に使えるようになりました。

仕様変更:ボットの自動投稿を明示的に表示

手動ではなくボットが自動で投稿を行った場合、その旨がプロフィールと各投稿にラベル表示されるようになります。

新機能:自分に対するフォローの解除機能(テスト中)

フォロワー一覧から、自分に対するフォローを解除できる機能のテストが行われています。これまでは自分に対するフォローの解除にはブロックが使われていましたが、今後はブロックする必要はなくなります。

仕様変更:写真・動画等の表示幅拡大(テスト中)

タイムライン上での写真・動画等について、これまでは左端のプロフィールアイコン領域を避けた形になっていましたが、iOS版・Android版Twitterで、表示幅を左右とも完全に画面端まで使い切るテストが行われています。

新機能:Twitter API v2にリスト管理機能追加

Twitter API v2に、リストやリストのメンバー・フォロー・ピン留め(上部固定)を制御するエンドポイントが追加されました。

新機能:Twitter API v2にミュート情報取得機能追加

Twitter API v2に、自分もしくは指定した認証ユーザーが誰をミュートしているかの情報を取得するエンドポイントが追加されました。

新機能:OAuth 2.0ベータ版提供開始

OAuth 2.0ベータ版の提供が開始されました。

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