デジタルマーケティングTips

2021年8月のFacebook規約改定・仕様変更発表まとめ

記事タイトル画像:2021年8月のFacebook規約改定・仕様変更発表まとめ

2021年8月に公式発表された、Facebookの主要な規約改定・仕様変更等のまとめです。

記事バックナンバー一覧

[Twitter | LINE | Instagram | Facebook | TikTok] [Google検索 | ブラウザ]

※規約改定については原則として原文(英語版)の変更点を対象としています。このため、日本語版未反映の内容を扱うことがあります。

要点

メルマガでも情報を配信中です! ぜひご登録ください。

規約改定:コミュニティ規定

2. 危険な人物および団体

Tier 1(レベル1:危険度最上位)に含まれる集団として以下が明示されました。

  • ヘイト集団
  • 犯罪集団…米国が特別指定麻薬取引人(SDNTK)に指定しているものを含む
  • テロ集団…米国が外国テロ組織(FTO)/特別指定国際テロリスト(SDGT)に指定しているものを含む

4. 規制対象商品

銃火器

  • 実店舗・認可済みサイト・ブランド・公的機関のほかに、それらの代理人となっている個人も同条件で投稿が可能になりました。
  • 従来の取り扱い許可対象である「実店舗」について、「合法の」「Facebookページ/Facebookグループ/Instagramプロフィール」と条件が詳細になりました。
  • 販売・譲渡に関する例外事項の記述が詳細になり、「実店舗・公的機関等によるオークションや抽選販売」が追記されました。

非医療用の薬物

薬物の個人使用を容認するコンテンツの投稿禁止について、「非医療用薬物について、肯定的に話したり、使用を奨励したり、作成・使用の方法を提供したりしてはならない」と説明が追加されました。

マリファナ・医薬品

セクションが[マリファナ]と[医薬品]に分割され、医薬品については一部条件つきで投稿が解禁されました。

  • 医薬品の購入/販売/取引…以下を行っている場合に限り許可
    1. 教育や議論のコンテンツ内でのワクチン価格表記
    2. 合法なEコマース事業者による配送の案内
  • 医薬品の要求…医学的な文脈における医薬品の費用負担可否・利用可否・有効性に関する議論を行っている場合に限り許可
  • 医薬品の寄付/贈答…従来通り全面禁止

マリファナについては、従来通り購入・販売・取引・寄付・贈答・要求とも全面禁止です。

絶滅危惧種(野生生物、植物)

絶滅危惧種の密漁等を容認・描写するコンテンツの禁止について、禁止条件が「投稿者または他の人」の行為から、「投稿者またはその同行者」の行為に変更になりました。(全くの他人の行為については禁止対象外となりました)

絶滅危惧種以外の生きている動物(家畜を除く)

購入・販売・取引の禁止について、以下の条件では例外的に許可されるようになりました。

  • 合法な実店舗(Facebookページ/グループ、Instagramプロフィール)もしくはその代理人(個人)の投稿である場合
  • 寄付もしくは里親への譲渡の文脈での投稿である場合(謝礼等が発生する場合を含む)

アルコール/タバコ

アルコール/タバコの購入・販売・取引に関する(実店舗以外による)投稿の禁止について、以下が例外として規定されました。

  • 実店舗の代理人個人の投稿である場合
  • イベント・レストラン・バー・パーティー等の場面においてアルコール/タバコが交換/消費されることに言及するコンテンツ

そのほか、アルコール/タバコを要求するコンテンツが投稿禁止事項に追加されました。

減量用の商品・危険につながるおそれのある美容処置

セクションおよび禁止規定の内容が統合されました。

5. 不正行為および詐欺

ポリシーの理念の部分で、不正行為への注意喚起としての非難や啓発を容認する記述について、「個人情報やセンシティブな情報が含まれない場合に限る」という条件が追加されました。

7. 児童に対する性的搾取、虐待、児童のヌード

投稿禁止

未成年の性的な画像をシェアすると脅迫したりその意図を伝えたりする行為について、金銭や見返りを要求していなくても禁止になりました。

冒頭警告画面表示・視聴年齢制限(18歳以上)

性的虐待以外の児童虐待の画像/映像が制限対象に追加されました。(法執行機関・児童保護機関・信頼のおける安全保護パートナーが、該当児童の緊急安全保護目的の対応として要求した場合に適用)

9. いじめと嫌がらせ

投稿禁止

対象者のカテゴリーにTier 1~7とカテゴリー番号が振られ、以下の変更が行われました。

  • Tier 1:悪意を持って他人を標的にする行為(公人・私人問わず)
    「[危険な人物および団体]で指定された団体に所属する個人のうち、1900年より前に死亡した者」が本ポリシーの適用対象外に指定されました。
  • Tier 4:私人or自分の意志によらず公人になった個人を標的にした行為
    「身体的ないじめを受けている様子が描写されている個人をさらに侮辱するコンテンツ」の投稿禁止について、「身体的ないじめ」に「自衛や格闘技の文脈にある場合を除く」という条件が追加されました。
  • Tier 5:成年私人(本人からの報告が必要)・未成年私人・自分の意志によらず公人になった未成年個人を標的にした行為
    「人格や能力を否定する主張」の禁止に関する成年向けの例外条件として、犯罪容疑のほかに「ビジネスレビューの文脈における否定的主張」が加わりました。

投稿禁止(要背景調査)

以下が禁止行為に追加されました。ペナルティが執行される際は、Facebookが背景情報の調査を行います。

  • オフラインで被害に遭うリスクの高い属性の個人を標的とした集団的嫌がらせを削除する行為
  • 受信トレイやプロフィール画面に対する集団的嫌がらせを削除する行為
  • 国家もしくは国家関連ネットワークによる個人を標的とした集団的嫌がらせに加担するアカウントを無効化する行為
  • 敵対するネットワークによる個人を標的とした集団的嫌がらせに加担するアカウントを無効化する行為

14. 成人のヌードと性的行為

  • 全般的に、投稿禁止対象メディアの種類が「画像(images)」から、「画像・動画(imagery)」に拡張されました。
  • 「性行為の音声」が投稿禁止対象に追加されました。

規約改定:広告ポリシー

4.6. 禁止されているコンテンツ>武器、弾薬、爆発物

火器装着用フラッシュライトおよびスコープ/照準器の広告が[18歳以上向けに限り可]から[禁止]に変更されました。

4.25. 禁止されているコンテンツ>自動アニメーション (セクション削除)

音声・Flashアニメーションの広告について、音声自動再生や、広告クリック後に枠が拡大して再生される機能を禁止するセクションが削除されました。以降のセクションは番号が1つずつ繰り上がります。

規約改定:商用利用規約

7.e. 矛盾と補足規約

「本商用利用規約は、第三者に対して何らかの受益権を付与する根拠となるものではありません」という記述について、「データ移転に関する補足に定めるものを除き」という但し書きが削除されました。

規約改定:欧州からのデータ移転に関する補足(旧称:EUからのデータ移転に関する補足)

タイトルが一部変更になり、文面が全面改稿されました。EUのGDPR以外にEEA・英国・スイスのデータ保護法に対応するよう、GDPRに特化した文面が全体的に汎用的な文面に変更されています。

規約改定:データ処理規約

12.「データ移転に関する補足」の適用対象として、GDPR適用範囲のほかに、EEA・英国・スイスのデータ保護法の適用範囲が追加されました。

規約改定:商用利用規約

7.e. 矛盾と補足規約

「本商用利用規約は、第三者に対して何らかの受益権を付与する根拠となるものではありません」という記述について、「データ移転に関する補足に定めるものを除き」という但し書きが削除されました。

新機能:Messenger機能追加

Facebook Messengerに新機能が追加されます。

  • 投票ゲーム機能…友達を数人選択肢に入れて、質問に該当する友達を参加者に選んでもらう
  • 誕生日プレゼントとして電子マネー(Facebook Pay)を送る機能
  • 誕生日用のチャットテーマ(画面デザイン)
  • 自分の持っている連絡先情報を別の人に共有する機能
  • 任意のキーワードに反応して指定した絵文字がエフェクトとして表示されるよう設定する機能(開発中)

マックスマウスからのお知らせ

SNSマーケティング担当者向けのお役立ち情報をメールマガジンでお届け!

SNS規約改定・仕様変更の情報はもちろん、情報発信の安定化・効率化、SNSを活用したプロモーションなどなど、SNS/Webマーケティング関係者向けの課題解決に役立つ、便利なサービス情報や活用法などをご案内します。

いますぐご登録ください!