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2022年2月のFacebook規約改定・仕様変更発表まとめ

記事タイトル画像:2022年2月のFacebook規約改定・仕様変更発表まとめ

2022年2月に公式発表された、Facebookの主要な規約改定・仕様変更等のまとめです。

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※規約改定については原則として原文(英語版)の変更点を対象としています。このため、日本語版未反映の内容を扱うことがあります。

要点

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規約改定:Facebook利用規約

印刷版利用規約のみ以下の通り更新されました。日付は2022/1/4のまま変わりません。通常版は更新されておらず、通常版と印刷版の内容には差異があります。

4.2. アカウントの一時停止または削除

  • Meta製品のアクセス権に関する一時停止・無効化に関する記述が追加されました。
  • 違反常習者に対するアカウント停止措置が、「一時停止(suspend)もしくは無効化(disable)」から「無効化(disable)もしくは削除(delete)」に強化されました。
  • 以下のアカウントについて無効化・削除の措置が行われる場合があるという記述が追加されました。
    • アカウント確認作業未完了の場合
    • アカウントが使用されないまま長期間放置されている場合
    • アカウントに不正アクセスが検知され、持ち主の所有権が確認できない場合

4.3. 法的責任の制限

免責事項について、「適法な範囲で」という制限が付記されました。

4.4. 紛争

Metaの判断によっては、米国ではなく訴訟を受けるユーザーの所在国の裁判所で訴訟を行う場合がある、という記述が追加されました。

4.5.3. その他(執行不能な規定)

規約に執行不能な部分があることが判明した場合、該当部分が修正される場合があるという記述が追加されました。

4.5.5. その他(追悼アカウント管理)

追悼アカウントの情報開示を求める権利者の条件について、以下の通り変更が加えられました。

  • 開示請求の受付について、追悼ユーザー側で生前に設定を行うことが前提条件となりました。
  • 遺言に準ずる文書について、「法的効力を持つ(legal)」ものという条件が追加されました。
  • 情報開示そのものに関する制限の存在について記述が追加されました。

4.5.7. その他(ユーザー名の強制変更)

ユーザー名を強制変更する際に事前に通知と理由の説明を行うという記述が削除されました。

規約改定:コミュニティ規定

暴力と扇動

投稿禁止事項に以下が追加されました。

  • 過去の暴力の告白
  • 深刻な暴力の行使を容認する宣言
    ただし以下の場合を除く
    • 救済もしくは自衛の文脈で共有された場合
    • 法執行機関・軍隊・治安維持部隊によって共有された場合
  • 殺し屋等を雇うサービスの提供を容認する発言

投稿禁止事項の以下の項目が、「危害を加えるための計画および犯罪の助長」セクションに移設されました。

  • 個人について危険な状態のグループの一員であることの暴露を目的とするコンテンツ

投稿禁止事項(要背景情報)の以下の項目が、「危害を加えるための計画および犯罪の助長」セクションに移設されました。

  • 性的少数者の性自認を無断で暴露し、本人を危険に晒すこと
  • (ヴェール着用文化圏の)女性のヴェール非着用画像を無断で公開し、本人を危険に晒すこと
  • 個人(有罪判決確定者以外)の個人情報や、対象者が性犯罪おとり捜査の標的になっている状態を暴露し、本人を危険に晒すこと

以下の項目が「Misinformation(誤情報)」セクションに移設されました。

  • 差し迫った暴力または身体的危害のリスクを助長する偽情報および検証できない噂

危害を加えるための計画および犯罪の助長(旧称:危害を加えるための計画および犯罪の宣伝)

投稿禁止事項[人に対する危害]カテゴリ内に、「アウティング」の項目が新設され、個人に関して以下を暴露する行為が移設のうえ詳細化されました。

  • アウティングリスクのあるグループの一員であることの暴露
  • アウティングリスクのあるグループの一員と家族・恋愛関係であることの暴露
  • アウティングリスクのあるグループの援助を受けた業務活動を行っていることの暴露
  • 法執行機関・軍隊・治安維持部隊の一員であることの暴露(フルネームや他の身分識別情報を明記したもの)

以下の投稿禁止事項は「Misinformation(誤情報)」セクションに移設されました。

  • 健康問題を奇跡的に解決することを謳う有害宣伝情報
  • 選挙妨害をもたらす誤情報

投稿禁止事項(要背景情報)に以下の項目が移動してきました。

  • 性的少数者の性自認を無断で暴露し、本人を危険に晒すこと
  • (ヴェール着用文化圏の)女性のヴェール非着用画像を無断で公開し、本人を危険に晒すこと
  • 個人(有罪判決確定者以外)の個人情報や、対象者が性犯罪おとり捜査の標的になっている状態を暴露し、本人を危険に晒すこと

以下の項目は「Misinformation(誤情報)」セクションに移設されました。

  • 新型コロナウィルスのワクチン接種を妨害する情報

プライバシーの侵害

投稿禁止事項の以下の項目が、「危害を加えるための計画および犯罪の助長」セクションに移設されました。

  • 法執行機関・軍隊・治安維持部隊の一員であることの暴露(フルネームや他の身分識別情報を明記したもの)

アカウントの保全性と実名の使用

アカウント無効化ペナルティについて、ページ・グループ・イベント単位での制限に関するペナルティの記述が追加されました。また、その条件に以下が追加されました。

  • 他者と連携してコミュニティ規定の違反もしくは回避を行った場合

Misinformation (旧称:フェイクニュース/False news)

セクション名が変更になり、内容がほぼ全面改稿されました。

フェイクニュースを主に扱うセクションだったのが、より広く誤情報を扱う場所になり、以下のカテゴリに再編されました。

  1. 暴力の誘発・安全確保の妨害をもたらす誤情報
  2. 健康被害をもたらす誤情報
  3. 選挙等公民権の妨害に関する誤情報
  4. 映像の偽造や本来の意味をゆがめられた編集等による誤情報

これに伴い、一部の内容は他セクションから本セクションに移設されました。

規約改定:プラットフォーム利用規約

会社名変更に伴い、企業ブランドとしてのFacebookがMetaに置き換えられました。

新機能:Facebookリール

以前発表されていた、短尺動画制作機能「リール」が、Facebookでも使えるようになりました。

  • 機能的にはInstagramのリールとほぼ同じですが、完全に同じではありません。例えば、分割レイアウト、端末内動画からの音源インポートなどはFacebookでは未実装です。
  • リールの許可設定は、初期状態では他の投稿の公開範囲指定に関係なく、【シェア可能】【公開(全ユーザー視聴可能)】に指定されています(18歳以上のみ)。設定を変更したい場合は、設定メニューの[共有範囲と公開設定]-[リール]で変更が可能です。

  • リール内広告もInstagramと同様順次提供開始される予定です。まずはリール内バナー広告・ステッカー広告がまず実装されます。

新機能:Facebook Messenger機能追加

Facebook Messengerに以下の機能が追加されます。

割り勘払い(米国のみ)

米国でのみ、Facebook Messenger内での個人間割り勘決済が使えるようになりました。

スレッド内で割り勘機能を立ち上げ、合計金額を入れると、スレッド内の参加ユーザーに対して割り勘での支払いリクエストを出すことができます。金額は均等分割・個別調整のいずれも可能です。

音声メッセージ

メッセージのやり取りに音声メッセージを利用できるようになりました。マイクアイコンをタップするとその場でマイクから音声(最大30分)を録音できます。

読んだメッセージが自動で消えるモード

メッセージ等が自動で消えるモード「Vanish Mode」が発表されました。(実装時期の情報は未記載)

既存スレッドを上にスワイプするとVanish Modeに移行します。このモードでは、一度表示したメッセージ・GIF・スタンプ・リアクション等は、画面を閉じると再度表示されなくなります。再度上にスワイプすると、元のチャットに戻ります

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