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2023年8月のX(Twitter)規約改定・仕様変更発表まとめ

記事タイトル画像:2023年8月のX(Twitter)規約改定・仕様変更発表まとめ

2023年8月に公式発表された、X(Twitter)の主要な規約改定・仕様変更等のまとめです。

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※規約改定については原則として原文(英語版)の変更点を対象としています。このため、日本語版未反映の内容を扱うことがあります。

※2023年8月末時点で規約上「Twitter」と記載されている部分については、記事中でもそのままの名称で取り扱っています。

要点

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規約改定:X利用規約(旧Twitterサービス利用規約)

2023年9月29日付で、利用規約が更新されます。主な変更点は以下の通りです。

全体的な変更

  • 契約上のサービス名称が「Twitter」から「X」に変更されます。なお、欧州向け規約での提供元法人名は「Twitter International Unlimited Company」のまま変更ありません。
  • 「ツイート」→「ポスト」等、Twitter時代の鳥に由来する用語が置き換えられます。
  • Periscope関連の記述およびリンクが削除されます。
  • 規約内に表記されるURLのドメインが、*.twitter.com→*.x.comに変更されます。なお8月末時点ではx.comはtwitter.comへのリダイレクトで、実態としては引き続きtwitter.comが本体のような扱いになっています。

4. 本サービスの利用>本サービスの悪用

  • 禁止事項に関する規定が「本サービスの悪用(Misuse of the Services)」として子セクションに分けられます。
  • 禁止事項に、「当社のプラットフォームの操作とスパムに関するポリシーもしくはその他のルールとポリシーに違反する行為を行うこと」が追記されます。(以前から該当ポリシーは存在していたので、新たに禁止になったわけではありません)

4. 本サービスの利用>本規約の終了

  • 「法律で許可された範囲で、特に理由がなくてもXがユーザーアカウント削除・サービス停止/終了を行う場合がある」という規定が追加されます。

6. 全般

  • 「法律で許可された範囲で、ユーザーはXに対する訴訟の権利を放棄するものとする」という規定が追加されます。
  • 「英語と他言語での規約の内容に誤差がある場合、英語の内容が優先される」という規定が追加されます。

規約改定:Xプライバシーポリシー (旧Twitterプライバシーポリシー)

2023年9月29日付で、プライバシーポリシーが更新されます。主な変更点は以下の通りです。

全体的な変更

  • 契約上のサービス名称が「Twitter」から「X」に変更されます。なお、欧州向け規約での提供元法人名は「Twitter International Unlimited Company」のまま変更ありません。
  • 「ツイート」→「ポスト」等、Twitter時代の鳥に由来する用語が置き換えられます。
  • Periscope関連の記述およびリンクが削除されます。

1.1 ユーザーが当社に提供する情報

  • ユーザーがXに提供する情報の種類に以下が追加されます。
    • 生体情報…セキュリティ/認証目的に使用
    • 職歴・学歴・職業の好み・スキル・求職状況…求人情報提供・採用活動支援・採用関連広告表示等に使用

1.2 Xを利用する際に収集する情報

  • 以下の情報が収集対象として追加されます。
    • ブックマークの操作
    • 暗号化DMに関するメタデータ
    • 接続に関する端末情報のうち、IPアドレス・ブラウザ情報以外の関連情報(未ログインの接続でもログとして使用)

2.1 当社のサービスの運営、改善およびパーソナライズ

  • 収集した情報の用途に以下が追加されます。
    • AI・機械学習のトレーニング(公開された情報も併用)

3.2 第三者との共有および第三者との統合

  • 「サービスプロバイダーとの共有」について、「採用者との応募者及び求人情報送受信のために、応募者追跡システムプロバイダーと情報を共有する」という記述が追加されます。

5.3 反対、制限または同意の撤回

  • 自分のスペースを他人が録音する機能、自分の投稿動画をX Premium(Twitter Blue)ユーザーがダウンロードできる機能について、設定により可否を変更できるという記述が追加されます。

9. 全般

  • 新設セクションです。英語と他言語での規約の内容に誤差がある場合、英語の内容が優先されるという規定が追加されます。

10. Xへのお問い合わせ方法

カリフォルニア州消費者プライバシー法(CCPA)対応向けの情報ページへのリンクが追加されます。

規約改定:X購入者の利用規約 (旧Twitter購入者の利用規約)

2023年8月23日付で規約が改定されました。主な変更点は以下の通りです。

全体的な変更

  • サービス名称が「Twitter」から「X」に変更されました。

1. 規約の変更

  • 英語と他言語での規約の内容に誤差がある場合、英語の内容が優先されるという規定が追加されました。

規約改定:X Premium利用規約(旧Twitter Blue利用規約) / サブスクリプション利用規約 / 認証済み組織の利用規約

2023年8月23日付で規約が改定されました。主な変更点は以下の通りです。

全体的な変更

  • サービス名称が「Twitter」→「X」、「Twitter Blue」→「X Premium」に変更されました。
  • 規約内に表記されるURLのドメインが、*.twitter.com→*.x.comに変更されました。なお8月末時点ではx.comはtwitter.comへのリダイレクトになっています。

規約改定:サブスクリプションクリエイター利用規約

2023年8月23日付で規約が改定されました。主な変更点は以下の通りです。

全体的な変更

  • サービス名称が「Twitter」から「X」に変更されました。

14. 規約の変更

  • 英語と他言語での規約の内容に誤差がある場合、英語の内容が優先されるという規定が追加されました。

規約改定:広告レベニューシェア利用規約

規約が以下の通り改定されました。日付は2023年7月27日のままです。

3. Eligibility, Sign Up, & Cancellation (利用資格・登録・解約)

  • 直近3ヶ月の投稿の累積インプレッション数について、「1500万以上」→「500万以上」に条件が緩和されました。

5. Payments(支払い)

  • 収益払い出しの累積最低金額について、「50米ドル」→「10米ドル」に条件が緩和されました。

規約改定:Xルール(旧Twitterルール)

全体的な変更

以下のポリシーでサービス名称が「Twitter」から「X」に変更されました。
また、「ツイート」等の鳥に由来する用語も置き換えられました。
なお、サービス名・用語の置き換えのみ変更のポリシーについては、更新年月は変更されずそのままになっています。

EUデジタルサービス法関連ポリシー

新規ポリシーです。欧州デジタルサービス法に基づく異議申し立て窓口等の情報が掲載されました。基本的にEU圏のユーザーが対象です。

市民活動の阻害について誤解を招く情報に関するポリシー

2023年8月付でポリシーが更新されました。サービス名・用語以外の主な変更点は以下の通りです。

  • 英語名称が変更になりました。(前の名称に戻りました)
    Civic integrity misleading information policy
     ↓
    Civic integrity policy
    日本語名称は8月末時点では変更ありません。
  • 投票抑制と脅迫のセクションから「脅迫」が独立し、暴力や脅迫による選挙・投票への妨害活動を禁止する規定が追加されました。
  • 選挙結果の誤情報を流布する行為の禁止に関する規定が削除されました。
  • 投稿の報告(運営通報)手順の説明が全てカットされました。
  • ペナルティが以下に再編され、投稿強制削除、プロフィール強制変更、アカウントロック・凍結がなくなりました。
    • 検索・トレンド・おすすめからの排除
    • タイムライン(おすすめ/フォロー)からの排除
    • 投稿者プロフィール(投稿一覧)での表示制限
    • 投稿へのエンゲージメント制限(いいね・返信・リポスト・引用・ブックマーク・共有・上部固定)・編集制限
    • 返信がペナルティを受けた場合、表示ランク低下

緊急時の誤情報に関するポリシー

「2022年8月」付(「2023年8月」の誤記の可能性あり)でポリシーが更新されました。サービス名・用語以外の主な変更点は以下の通りです。

  • 「誤解を招く」情報のほか、「虚偽」の情報も禁止対象に追加されました。
  • 特定集団への攻撃扇動の禁止について、「人種」に基づいた攻撃の禁止が追加されました。
  • 戦争犯罪・大規模残虐行為に関する誤報の禁止について、「特定の人々に対する」ものに加え「特定のグループに対する」ものも禁止対象に追加されました。
  • 進行中の国際紛争に関する誤情報で警告通知が発生したときのペナルティについて「2ストライク」(違反2回分)という記述が追加されました。

ハッキングされた素材の配布に関するポリシー

以下ポリシーが更新されました。更新年月は変更ありません。

  • 違反時のペナルティから、「モーメントや関連ポリシーへのリンク表示」が削除されました。

執行機関/捜査機関向けガイドライン

  • [請求の提出先]セクションで、EUデジタルサービス法用の記述が追加されました。同法に基づく法的請求はすべて英語で行う必要があります。

規約改定:X広告ポリシー(旧Twitter広告ポリシー)

全体的な変更

以下のポリシーでサービス名称が「Twitter」から「X」に変更されました。
また、「ツイート」等の鳥に由来する用語も置き換えられました。

以下のポリシーは変更未反映です。

また、ポリシーページのCookie利用同意ボタンについて、利用拒否ボタンが[必須なもの以外は拒否]に変更され、サイト運営に必須なCookieを拒否できなくなりました。

アカウントのTwitter広告への参加資格

サービス名称変更(Twitter→X)のほか、サービス対象地域からエチオピアが削除されました。

薬物、薬物関連品

サービス名称変更(Twitter→X)のほか、地域別特記事項(カナダ・タイ・米国)について、「Twitterの事前許可が必要」という記述が削除されました。なおグローバル特記事項には引き続き同じ記述があるため、制限自体は変わりません。

金融商品・サービス

サービス名称変更(Twitter→X)のほか、グローバル制限対象(事前許可が必要)に以下が追加されました。

  • 暗号通貨税金計算サービス

地域別特記事項に以下が追加されました。

メキシコ

キャッシュローンの広告を出す広告主について、以下の公的機関への事前登録が義務付けられました。

  • 金融機関…金融サービス利用者保護委員会(CONDUSEF)への登録が必要
  • 事業主…メキシコ国税庁(SAT)への登録が必要

政治に関するコンテンツ

サービス名称変更(Twitter→X)のほか、以下の規制緩和が行われました。

  • 広告形式…従来プロモ広告・フォロワー獲得広告のみ可能だったのが、テイクオーバー(タイムライン/トレンド)、ライブ広告、ダイナミック商品広告(DPA)、コレクション広告、広告用諸機能(投票・カンバセーションボタン等)といった各種広告形式も解禁されました。
  • 配信対象…ターゲティング条件に、新たにカスタムオーディエンス、フォロワーが似ているアカウントが使えるようになりました。

仕様変更:Xアイコンの提供開始

ブランドツールキットのページ(英語)で、「X」アイコン素材の公開が始まりました。

ただし新アイコンに対応するブランドラインガイドラインは2023年8月末時点で公開されていません。新アイコンがどのような規定になるかは未発表です。

旧アイコン用ガイドライン要約(参考)

  • 色…支給素材そのままの色(青 #009EF7 もしくは白)でのみ使用可(指定色以外への置き換えは不可)
    ソーシャルアイコン素材の背景色部分(外周図形)に限り周囲に合わせた変更を許可
  • 背景…青ロゴの場合は白単色、白ロゴの場合は青単色(#009EF7)もしくは十分なコントラストが確保できるもの(10-20%の色調補正を推奨)
  • 最小サイズ:幅16px以上(ソーシャルアイコンは外周含むアイコン全体で32px以上)
  • 他のソーシャルアイコンとのサイズ…他と並べたときに高さをそろえること
  • ロゴ周囲の余白:左右合わせて幅の50%を確保(左右均等の場合25%ずつ)
  • 旧バージョンのロゴは使用禁止
  • その他の禁止事項…アニメーション(鳴いたり羽ばたいたり等)、シャドウ、エンボス、グラデーション、テクスチャ貼り付け(パターン/タイポグラフィ等)、表情等の付加、縦横比の変更、向き(左右)の変更、要素の追加(フキダシや翼等)、鳥の増殖、重ね合わせ、一般的な鳥の素材としての使用、他の見出しとの組み合わせ、「Twitter」という文言との組み合わせ、見切れ、アウトラインの太さ削減等

仕様変更:旧API(v1.1)の一部廃止

旧API(v1.1)のうち、検索・投稿制御に関する一部のエンドポイントの提供が順次終了します。

  • 2023年9月20日…検索関連
  • 2023年11月20日…投稿制御関連

理由は「新API(v2)の開発継続のため」と発表されています。

そのほか、API旧プラン(Essential・Elevated)については、8月22日から30日以内に廃止されます。新プラン未移行の開発者アカウントは、ログイン時に新プラン(Free・Basic・Pro・Enterpriseのいずれか)に移行する必要があります。

新機能:通話機能

Xユーザー同士の音声・動画通話機能が搭載されることが発表されました。

新機能:動画・メディア機能の強化

直近の動画機能アップデートとして以下が公開されました。

  • 長尺動画:1080pで2時間、720pで3時間の動画が投稿可能になります。(X Premium限定)
  • メディアスタジオの利用が可能になります。(X Premium限定)
  • 動画のダウンロードが可能になります。(X Premium限定)
    これに伴い、自分が投稿した動画をPremiumユーザーがダウンロードできるかどうか、全ユーザーが設定可能になります。
  • 人気のある動画に字幕が自動付加されるようになります。
  • AirPlay対応TVへのストリーミング配信が可能になります。
  • 動画のピクチャーインピクチャー再生が可能になります。(X使用中だけでなく、他アプリ使用中も可能)
  • 再生機能強化…再生速度変更、ダブルタップで早送り・巻き戻しが可能になります。
  • モバイル環境でのライブ配信品質が向上します。
  • Android・iOS用アプリで、上スワイプで次の動画を再生する、没入感の高い動画プレーヤーが導入されます。
  • Web版Twitterでスペースのスピーカー参加・共同ホストが可能になります。
  • 100万人単位のスペースが可能になります。

新機能:サブスクリプション提供アカウントへの返信資格制限

クリエイターアカウントの投稿について、返信を出せる人をサブスクリプション登録者のみに限定できるようになりました。

新機能:コミュニティノートのメニュー項目化

コミュニティノート参加者向けに、左メニューに[コミュニティノート]の項目が追加されます。クリックすると、新着ノートや、評価の増加が必要なノートがピックアップされて表示されます。

新機能:コミュニティノート掲載件数表示

画像を使った投稿で、画像単位でのコミュニティノートが、同様の画像(AI生成・編集含む)を使った別の投稿へも適用された場合、対象ノートの掲載先件数を表示できるようになりました。

なお、画像単位でのコミュニティノート寄稿は、寄稿者評価の[ライティングインパクト]が10ポイント以上の寄稿者のみ可能です。(10ポイント未満の場合は投稿単位のノートのみ可)

仕様変更:コミュニティノートの評価アルゴリズム変更

コミュニティノートの評価について以下のアルゴリズム変更が行われました。

  • コミュニティノートが表示されたあと、評価蓄積により消滅する現象(いわゆる「反転(flipping)」)が軽減されます。
  • グループモデル…小規模ながら成長中の寄稿者グループがいる言語・地域について、有用なノートの検出が増えます。

新機能:コミュニティノート提供地域拡大

コミュニティノートを導入した欧州23ヶ国で、パイロットフェーズを抜けて本稼働(全ユーザーに表示)への移行が完了しました。

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