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2021年1月の各種ブラウザ仕様変更発表まとめ
2021年1月に公式発表された、各種ブラウザ関連の主要な仕様変更発表のまとめです。
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Chrome 89の新機能・仕様変更
Google Chrome 89の新機能・仕様変更発表まとめです。
追加
- WebHID API…キーボード・ポインティングデバイス・ゲームパッド等各種入力デバイスの入出力を扱うAPI
※オリジントライアルから正規機能に昇格 - Web NFC…端末のNFC通信機能を扱う機能 ※オリジントライアルから正規機能に昇格
- Web Serial API…シリアルポート通信機能
- Web共有機能…Android版で既に実装されているSNS投稿機能が、Windows版とChromeOS版にも追加される
- AVIF画像表示…JPEGやWebPよりも圧縮効率の高い新形式
- Cross-origin opener policyのレポート用API…Cross-Origin-Resource-Policyヘッダー(別ドメイン別窓遷移等のセキュリティに使用する)に関わる破損等をレポーティングする際に使用
- display_overrideフィールド
- ReadableStreamDefaultControllerをグローバルオブジェクトとして公開…データストリームを取り扱う際に使用
- performance.measureUserAgentSpecificMemory()…Webページのメモリ使用量を推定する関数
- Streams API
- SVGのfilterプロパティが全機能に対応し、blur(), sepia(), grayscale()などが利用可能に
- WebAuthentication API(WebAuthn)にResidentKeyRequirement・credPropsを拡張機能として追加
- ::target-text擬似エレメントで、ページ表示後一部をハイライトする表示(URLの後ろに「#:~:text=○○」と付けるものなど)の表示スタイルを制御可能に
- CSS角丸指定で相対値を指定可能に
- forced-colorsプロパティ/forced-colors-adjustプロパティ…ユーザー側で指定している強制カラーパレットを検出する機能と、それをページ側で強制的に上書きする機能(Webアクセシビリティ対応用のハイカラーコントラストなどが関係する)
※今回オリジントライアル機能の新規追加はありません
変更
- 「data:～」形式の全URLを潜在的に信頼できるものとして扱う
- トップレベルでのキーボードのawaitが許可
- 非セキュアの別ドメインから呼び出した画像は、CSSのimage-orientation: noneによる回転指定が無効化
廃止
- link rel=prerenderの無効化
- noopenerつきで別窓を開いた場合、sessionStorageのクローンを廃止(sessionStorageは空になる)
※参照：Chromium Blog: Chrome 89 Beta: Advanced Hardware Interactions, Web Sharing on Desktop, and More (2021/01/28)
https://blog.chromium.org/2021/01/chrome-89-beta-advanced-hardware.html
Microsoft Edge 88のパスワード管理機能強化
Microsoft Edge 88のパスワード管理機能が強化されました。
- 会員登録フォームのパスワード入力時に、複雑なパスワードの候補を自動生成してくれます。
- ブラウザに記録しているパスワードについて、漏洩したと思われるものがある場合、警告表示をしてくれます。
※参照：Microsoft Edge 88 Privacy and Security Updates - Microsoft Edge Blog (2021/01/21)
https://blogs.windows.com/msedgedev/2021/01/21/edge-88-privacy/
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