デジタルマーケティングTips

2021年11月のFacebook規約改定・仕様変更発表まとめ

記事タイトル画像:2021年11月のFacebook規約改定・仕様変更発表まとめ

2021年11月(~12月初め)に公式発表された、Facebookの主要な規約改定・仕様変更等のまとめです。

記事バックナンバー一覧

[Twitter | LINE | Instagram | Facebook | TikTok] [Google検索 | ブラウザ]

※規約改定については原則として原文(英語版)の変更点を対象としています。このため、日本語版未反映の内容を扱うことがあります。

要点

メルマガでも情報を配信中です! ぜひご登録ください。

規約改定:コミュニティ規定

全体的な変更

一部のセクションにおいて、他者をバカにするコンテンツについて、風刺である場合は、コミュニティ規定違反であっても許容(ペナルティ執行猶予)される場合がある、という規定が追加されました。

※この規定は文脈的には各セクションの内容と噛み合わないように見える場合がありますが、本記事では追記の実態に応じてそのまま紹介します。

危険な人物および団体

他者をバカにするコンテンツについて、風刺である場合は、コミュニティ規定違反であっても許容(ペナルティ執行猶予)される場合がある、という規定が追加されました。

規制対象商品

  • セクション名称が変更になりました。
    Regulated Goods → Restricted Goods and Services
  • ポリシーの基本理念がほぼ全面改稿されました。
  • リアルマネー(ビットコイン等の仮想通貨/デジタル通貨を含む)を使用するギャンブル全般の販売・宣伝に関する投稿が、表示年齢制限対象(18歳未満非表示)になりました。
  • 他者をバカにするコンテンツについて、風刺である場合は、コミュニティ規定違反であっても許容(ペナルティ執行猶予)される場合がある、という規定が追加されました。

不正行為および詐欺

  • 未実施の試験問題および解答用紙を共有することが禁止されました。(以前は売買・取引は禁止でしたが、単なる共有は禁止対象外でした)
  • 他者をバカにするコンテンツについて、風刺である場合は、コミュニティ規定違反であっても許容(ペナルティ執行猶予)される場合がある、という規定が追加されました。

児童に対する性的搾取、虐待、児童のヌード

投稿禁止コンテンツのうち、「児童の性的搾取の画像を要求するもの」が、「児童性虐待記録物(CSAM)を求めるもの」に置き換えられました。

成人の性的搾取

投稿禁止コンテンツの記述に一部変更がありました。

  • ジャンル…[クラッシュ(踏みつぶし)フェチ]を禁止対象の記述から除外、[獣姦]を[成人のヌードと性的行為]セクションに移動(獣姦は合意の有無と関係なく禁止になったので、むしろ厳しくなった)
  • 形式…合意のない性行為に関する[説明]を禁止対象に追加(被害者本人による場合は禁止対象外)

プライバシー違反と画像のプライバシー権

  • 英語タイトルが変更になり、「画像のプライバシー権」という記述がタイトルから削除されました。
    Privacy Violations and Image Privacy Rights → Privacy Violations
    ただし具体的な内容としては、個人の識別につながる画像に関する禁止事項は、除外されず存続しています。
  • 投稿禁止コンテンツ[車のナンバープレート]について、「行方不明の人や動物の捜索を支援する目的である場合」の投稿については禁止の例外とする記述が追加されました。
  • 他者をバカにするコンテンツについて、風刺である場合は、コミュニティ規定違反であっても許容(ペナルティ執行猶予)される場合がある、という規定が追加されました。

ヘイトスピーチ

他者をバカにするコンテンツについて、風刺である場合は、コミュニティ規定違反であっても許容(ペナルティ執行猶予)される場合がある、という規定が追加されました。

成人のヌードと性的行為

禁止行為の追加・再編が行われました。

  • 投稿禁止対象のうち、性交および性的行為の記述が、[明示的な性的行為・刺激][明示的な性交][暗示的な性的行為・刺激]に再編され、多少分かりやすくなりました。
  • フェチコンテンツの禁止対象として[獣姦]が[成人の性的搾取]から本セクションに移動してきました。(今後は当事者の同意に関係なく禁止)
    ただし、実在の人間・動物を描写したものでなく、行為そのものに中立~批判的な芸術作品については、閲覧年齢制限(18歳以上限定)にとどめられます。

性的行為の勧誘

他者をバカにするコンテンツについて、風刺である場合は、コミュニティ規定違反であっても許容(ペナルティ執行猶予)される場合がある、という規定が追加されました。

規約改定:広告ポリシー

4.18. 禁止されているコンテンツ>個人の健康

ダイエット関連広告の禁止対象が、「使用前後を比較する要素を含むもの」から、 「ネガティブな自己認識を生み出そうとするもの」に変更になりました。

4.30. 禁止されているコンテンツ>扇動的なコンテンツ

新設項目です。人種、民族、国籍、宗教、性的指向、社会階級、性別、ジェンダー、性同一性、疾病、障害、在留資格等を理由に、特定の個人・集団を他者の安全、健康、生存に対する脅威とみなす主張を行うことが禁止されました。

4.31. 禁止されているコンテンツ>軍国主義的な社会運動、暴力を誘発する陰謀ネットワーク

新設項目です。広告内で暴力行為に関わる個人・集団を称賛・支持・代弁するコンテンツが禁止されます。

12 重要な情報

12.6. Facebook広告の利用権に関する販売・貸与等を行ったり、その他規約・ポリシーによる禁止事項を迂回する手助けをしたりすることが禁止されました。

規約改定:ページ・グループ・イベントに関するポリシー

「Job Policies(求人ポリシー)」のセクションが丸ごと削除されました。
(ページ・グループ・イベント内での求人関係の投稿に関する、差別や要配慮個人情報取得の禁止といった各種制限事項が記述されていました)

仕様変更:顔認識関連機能の廃止

ユーザーが投稿した写真・動画内に対する顔認識スキャンと、それを使用したSNS内の機能がすべて廃止されることになりました。これに伴い以下の機能が停止します。

  • 写真・動画内の人物を検知してタグ付けをおすすめする機能
  • Altテキスト自動生成時の個人名記載

廃止後は、ユーザー設定内にある、自分の顔に対する顔認識許可のオプトインも削除されます。

なお、ユーザー認証などセキュリティやプライバシーに配慮した形での顔認識技術の利用は、今後も検討が進められます。

仕様変更:一部カテゴリーのユーザーに対する2要素認証の義務化

人権保護活動家、ジャーナリスト、政治家(候補含む)など、不正アクセスの被害を受けやすいカテゴリーのユーザーについて、徐々に2要素認証設定を義務化する地域が拡大していきます。

Facebookから登録を求めるプロンプトが表示された場合、ユーザー側で設定を行う必要があります。

新機能:Facebookグループのコミュニティ機能強化

Facebookグループに、コミュニティ運営・育成に役立つ機能が大幅に拡充されます。

グループ管理者はグループに対して以下の変更・設定ができるようになります。

  • 色・投稿背景・フォントのカスタマイズ
  • 絵文字によるリアクション
  • 投稿フォーマット、バッジ付与、管理者ツール等の各種拡張機能
  • 投稿ボタンを常時表示(最上部までスクロールする作業が不要に)
  • 新規参加者向けの挨拶文やグループのルール等を設置可能

これらに加えて、以下の管理者向け機能がテスト中です。

  • グループ内にサブグループを作成
  • グループ内のチャットをFacebookおよびMessengerで展開
  • イベントの繰り返し開催設定
  • グループに対する寄付の受け付け
  • グループ内ショップ(EC)機能 ※詳細後述
  • 課金制サブグループ…有料会員限定のコンテンツ等を展開可能

そのほか、メンバー間で投稿等に対して表彰を行う機能も追加されます。

新機能:Facebookグループのショップ(EC)関連機能

Facebookグループにショップ(EC)関連機能が追加されます。

  • 商品の紹介(カート機能は別サイトで用意する必要あり)
  • グループメンバーによるおすすめ商品紹介を掲載
  • ショッピングライブ配信
  • 言及の多い商品を表示する機能
  • 商品に関するQ&A掲載
  • 商品に関する評価・レビューの投稿受付・掲載
  • 他ショップ向けに商品写真としての利用を許可する公式画像素材の掲載

マックスマウスからのお知らせ

SNSマーケティング担当者向けのお役立ち情報をメールマガジンでお届け!

SNS規約改定・仕様変更の情報はもちろん、情報発信の安定化・効率化、SNSを活用したプロモーションなどなど、SNS/Webマーケティング関係者向けの課題解決に役立つ、便利なサービス情報や活用法などをご案内します。

いますぐご登録ください!