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2021年4月の各種ブラウザ仕様変更発表まとめ

記事タイトル画像:2021年4月の各種ブラウザ仕様変更発表まとめ

2021年4月に公式発表された、各種ブラウザ関連の主要な仕様変更発表のまとめです。

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要点

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Google Chrome:Chrome 91新機能・仕様変更

Chrome 91の新機能・仕様変更のまとめです。(ベータ時点での情報)

追加

  • WebAssenbly SIMD命令 (オリジントライアルから正規機能に昇格)
  • ファイルをクリップボードに読み込む機能(クリップボードの内容をファイルに書き込むのは非対応)
  • GravitySensor…3軸重力検知インターフェイス
  • ファイルシステムアクセスAPI…ファイル名・ディレクトリ名のおすすめを出してくれるようになった
  • Service Worker内でESモジュールが使用可能
  • JavaScriptでオブジェクト内にプライベートフィールドが存在するかテストする機能

オリジントライアル(先行試験実装)

  • capture_linksコントロール…サイトからPWAへのリンクをクリックした際に、新規PWAウィンドウを開いたり、シングルウィンドウモードに移行したりするのを選択できる
  • WebTransport…WebSocketsのような双方向通信をUDP的な仕組みで行う、新世代の通信プロトコルフレームワーク
  • WebXR平面検出API…AR等で平面を検知できる

変更

  • タイマーの時間解像度:上限を、クロスオリジン分離がある場合5マイクロ秒、ない場合100マイクロ秒に変更(クロスオリジン分離がないと、ある場合に比べてタイマーの精度が粗くなる)
  • @counter-styleルール:リストマーカーとCSSカウンターにカスタムスタイルシートを適用する機能(多言語化サイトなどに活用できる)
  • :host() および :host-context()疑似クラスタが、単一のcompound-selector(リストでないもの)を受け付けるようになった
  • Android版でのフォームコントロール要素のデザイン改訂
  • WebOTP…パーミッションポリシーを有効化すれば、クロスオリジンのiframeでも使用可能
  • WebSockets over HTTP/2…サーバーがHTTP/2設定内でWebSockets over HTTP/2に対応している場合のみ、セキュアなWebSocketsリクエストに使用可能

廃止

  • クロスオリジンiframeでalert()・confirm()・prompt()への対応を削除
    (別ドメインから読み込んでいるiframeではwindow.alert()等が機能しなくなる)

※参照:Chromium Blog: Chrome 91: Handwriting Recognition, WebXR Plane Detection and More (2021/04/22)
 https://blog.chromium.org/2021/04/chrome-91-handwriting-recognition-webxr.html新しいウィンドウで開きます

Safari 14.1 新機能・仕様変更

Safari 14.1の新機能・仕様変更のまとめです。(iOS/iPadOS 14.5、macOS Big Sur / Catalina / Mojaveで利用可能)

  • Flexboxコンテナでgapプロパティが使用可能
  • macOSでもiOSと同様の日時入力機能が使用可能
  • transformプロパティをtranslate, rotate, scaleに分けて記載可能
  • Paint Timing API…描画時間の測定ができるAPI
  • Web Speech API…50以上の言語・方言に対応した音声合成機能が使える
  • Web Audio API…Audio Workletによる音声処理機能が使える
  • Webアニメーションに122種類のプロパティを追加
  • ::beforeおよび::afterを超える疑似要素アニメーションが使える
  • iPadOSおよびCatalystアプリでマウスイベント(ホイールイベントやホバーなど)が扱えるようになる
  • MediaRecorder API
  • WebM対応の強化…macOS版Safari 14.1で、WebM動画(映像:VP8/VP9、音声:Vorbis)に対応
  • プライベートclassが使用可能
  • Internationalization API…
    Intl.DisplayNames・Intl.ListFormat・Intl.Segmenterへの対応を追加
    Intl.DateTimeFormatがdateStyleおよびtimeStyleオプションに対応
  • WeakRef&FinalizationRegistry…ガベージコレクションからの保護を必要とせず対象オブジェクトを参照できる
  • WebAssembly対応強化…スレッド処理、符号拡張演算子、BigInt(64bit整数)
  • プライベートクリック測定
  • Storage Access API更新…ページやiframeからストレージにアクセス
  • Webインスペクタ更新…レイアウト変更・機能強化

※参照:New WebKit Features in Safari 14.1 - Webkit Blog (2021/04/29)
 https://webkit.org/blog/11648/new-webkit-features-in-safari-14-1/新しいウィンドウで開きます

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