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2025年8月のYouTube/Google広告規約改定・仕様変更発表まとめ

記事タイトル画像:2025年8月のYouTube/Google広告規約改定・仕様変更発表まとめ

2025年8月に公式発表された、YouTube/Google広告の主要な規約改定・仕様変更等のまとめです。

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※規約改定については原則として原文(英語版)の変更点を対象としています。このため、日本語版未反映の内容を扱うことがあります。

※掲載内容はいずれも発表時点の情報に基づいています。最新の公式情報が必要な場合は、別途参照先等にてご確認ください。

要点

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規約改定:YouTubeのポリシー>選挙の誤った情報に関するポリシー

[これらのポリシーが意味すること]>[コンテンツを投稿する場合]…禁止項目一部削除

  • 特定の過去の選挙(ブラジルの2014年・2018年・2022年大統領選挙)に関する虚偽の主張等を禁止する項目が削除されました。

規約改定:YouTubeのポリシー>中級者向け機能と上級者向け機能の利用条件を満たす

よくある質問…年齢誤判定対策としての身分証確認に関する記述追加

  • [よくある質問]内に「年齢推定とはどのような違いがありますか?」という項目が追加されました。年齢推定(による誤判定)で未成年向けの機能制限が発動した場合、対策として身分証やクレジットカード等を使った認証で年齢確認を行うことで、制限を解除できます。

規約改定:YouTubeのポリシー>ハラスメントやネットいじめに関するポリシー

いじめ扇動の禁止

  • [ポリシーによる影響]>[コンテンツを投稿する場合]セクションで、「未成年者に対するいじめを扇動するコンテンツ」が禁止対象に追加されました。

規約改定:YouTubeのポリシー>著作権侵害による削除通知を提出する

ポリシー改稿・再編

ポリシーが全面改稿されました。主な変更点は以下の通りです。

  • 削除の要件に関するポリシー(動画 / 動画以外)の内容が本ポリシーに統合されました。
  • よくある質問のセクションが追加されました。

削除申し立てをWeb(YouTube Studio)および郵送・FAX・メールで受け付ける点については従来通りです。

規約改定:YouTubeのポリシー>YouTube の「このコンテンツの作成手段」に関する開示について

生成AI出力の明示化に関する記述追加等

ポリシーが大幅に改稿・再編されました。主な変更点は以下の通りです。

  • 「改変または合成されたコンテンツ」表示について、以下の3種類によるケースが明示されるようになりました。
    • 制作者による自己申告
    • YouTubeの生成AIツールによる出力
    • C2PA規格のコンテンツ認証情報データ(C2PA 2.1以降への準拠が要件)
  • 「○○からの情報」という帰属情報表示に関するセクションが追加されました。
  • 「カメラで撮影」ラベルに関する記述が削除されました。

規約改定:YouTube有料サービス利用規約 / YouTube Premium 利用規約

プレミアム系規約の統合

  • 視聴者向けサブスクリプション(YouTube Premium、YouTube Music Premium、YouTube Premium Lite)関連の規定が2025年9月26日付で「YouTube Premium 利用規約」から「YouTube有料サービス利用規約」に統合される旨が発表されました。

規約改定:Google広告ポリシー>広告ネットワークの不正利用

禁止例の記述一部復活

ポリシー分割時にサブポリシーにのみ記載されるようになった禁止行為例が、一部[広告ネットワークの不正利用]ポリシー本体にも記載されるようになりました。

  • [悪意のあるソフトウェア]セクション…悪意のあるソフトウェア(マルウェア)の配布禁止
  • [不正使用されているサイト]セクション…乗っ取りもしくは不正侵入を受けたリンク先の使用禁止
  • [望ましくないソフトウェア]セクション…宣伝対象製品への説明がない広告・LPの使用禁止、インストールによる影響の情報開示が不十分なケースの禁止

いずれもサブポリシー内には記載があるものであり、規制内容自体は追加されていません。

規約改定:Google広告ポリシー>アルコール

ポリシー分割

アルコールの販売・情報表示・無責任な宣伝の規制に関する内容が以下のサブポリシーに分割されました。

規約改定:Google広告ポリシー>偽造品

関連セクション追加

  • 問題のある広告の報告、広告のベストプラクティスに関するセクションが追加されました。

規約改定:Google広告ポリシー>危険な商品やサービス

ポリシー分割

ポリシーの詳細が内容別に以下のサブポリシーに分割されました。

規約改定:Google広告ポリシー>出会い系とコンパニオンサービス

配信可能地域拡大(バングラデシュ・UAE)

  • 出会い系広告の配信が禁止される国・地域一覧から、バングラデシュ・アラブ首長国連邦が除外(解禁)されました。

規約改定:Google広告ポリシー>リンク先の要件

ポリシー分割

ポリシーの詳細が内容別に以下のサブポリシーに分割されました。

規約改定:Google広告ポリシー>不正行為を助長する商品やサービス

関連情報セクション追加

  • ベストプラクティスおよび修正対応の手順を記述したセクションがそれぞれ追加されました。

規約改定:Google広告ポリシー>金融商品およびサービス

関連リンク追加

以下の関連ポリシー/ヘルプリソースへのリンクが追加されました。

規約改定:Google広告ポリシー>ギャンブル、ゲーム

オンラインギャンブル規制強化(オーストラリア)

  • オーストラリア向けのオンラインのスポーツ賭博・宝くじの広告認可について、申請の受け付けが2025年8月25日付で一時停止されました。

オンラインギャンブル規制緩和(カメルーン・ナミビア・米国)

以下の国・地域で、オンラインスポーツ賭博や宝くじの規制が、特定の許認可条件つきで緩和されました。

カメルーン

  • オンラインのスポーツ賭博、オンラインゲーム、ギャンブル関連の宝くじの宣伝が、条件付きで解禁されました。
  • 条件として、広告主がAgence de Régulation des Jeux(カメルーンの遊戯規制当局)の認可を取得する必要があります。

ナミビア

  • オンラインのスポーツ賭博、オンラインゲーム、ギャンブル関連の宝くじの宣伝が、条件付きで解禁されました。
  • 条件として、広告主が国内のギャンブル・宝くじを統括する各規制当局からそれぞれ認可を取得する必要があります。

米国(ミズーリ州)

  • 2025年8月15日、ミズーリ州で、オンラインのスポーツ賭博の宣伝が条件付きで解禁されました。
  • 条件として、広告主が以下の両方を取得しておく必要があります。
    1. 州からの事業認可
    2. Googleの認定(フォームから申請)

規約改定:Google広告ポリシー>ヘルスケア、医薬品

処分猶予期間の記述移転

  • 違反でアカウント停止処分に該当する場合、執行予定日の最低7日以上前に事前警告を表示する(警告中に違反が解消されれば停止も回避)旨の注意喚起枠が移転しました。
    • 移転前:ポリシー本体側の「実証されていない試験的な医療、細胞治療、遺伝子治療」「中絶」セクションに掲載
       ↓
    • 移転後:分割された各サブポリシー側に掲載

規約改定:Google広告ポリシー>不適切なコンテンツ

ポリシー分割

ポリシーの詳細が内容別に以下のサブポリシーに分割されました。

規約改定:Google広告ポリシー>法的要件

国別法律違反の処分に関する記述追加

  • 冒頭の概要説明部分に、国別の法律違反がアカウントの停止要件になりうる旨の記述が追加されました。

シリアの利用禁止措置解除

  • シリアがGoogle広告利用禁止地域から削除されました。
    ※米国財務省外国資産管理局の規制により、指定地域の在住者はGoogle広告の広告主になることを禁止されています

規約改定:Google広告ポリシー>不実表示>不適切な価格設定

費用・支払い条件表示の要件詳細化

  • 修正方法の説明のうち、費用・支払い条件に関する情報の要件が大幅に加筆修正されました。

規約改定:Google広告ポリシー>不実表示>利用できない特典

違反例の情報追加

  • 本ポリシーの違反例の記述について以下が加筆修正されました。
    • 在庫切れになった商品を宣伝している
    • セールが終了しているのに期間中の価格を表示している
    • 広告の直接のリンク先から宣伝対象商品まで容易に到達できない
    より具体的には、「タブレット $40~」と広告に記載しておきながら、実際には直接のリンク先に$40で購入できるタブレットが存在しなかった、等です。

規約改定:Google広告ポリシー>技術要件

違反猶予期間の注意書き追加

  • 配下の各サブポリシーに、「違反でアカウント停止処分に該当する場合、執行予定日の最低7日以上前に事前警告を表示する」という旨の注意書きが追記されました。警告期間中に違反が解消されれば、停止も回避されます。

規約改定:Google広告ポリシー>商標

違反猶予期間の注意書き追加

  • 「違反でアカウント停止処分に該当する場合、執行予定日の最低7日以上前に事前警告を表示する」という旨の注意書きが追記されました。警告期間中に違反が解消されれば、停止も回避されます。

規約改定:Google広告ポリシー>処方薬に関連するキーワードのターゲティング

ポリシー削除

規約改定:Google広告のフォーマット>サイトリンクアセットの要件

広告不記載ドメインにリンクする場合そのドメインを広告表示に追記

  • サイトリンクアセットに登録した広告リンク先ドメインが、以下2条件の両方に該当する場合、見出しにドメインが表示されることがある、という規定が追加されました。
    1. 広告の最終ページURLと一致しない
       +
    2. サイトリンクテキストにも含まれない

新機能:ハイプ機能の対象地域拡大

視聴者側から新着動画にランキング掲載やハイライトバッジ表示の優遇措置を付与できる「ハイプ(Hype)」機能が、日本を含む39の国・地域で有効になりました。

  • ハイプは以下の条件のチャンネルで有効になります。
    • パートナープログラム資格を保持していること
    • チャンネル登録者数が500人~50万人の範囲であること(多すぎても少なすぎてもダメ)
    • 投稿者がハイプ機能の有効化地域に居住していること
  • 縦型ショート動画(YouTube Shorts)、子供向け動画/年齢制限つき動画、限定公開/非公開動画、その他一部ポリシーに抵触する動画はハイプ機能対象から除外されます。
  • ハイプできる期間は公開日時から7日間(配信の場合アーカイブ公開から7日間)です。
  • ハイプ数ランキングは国別・週単位での集計となります。
  • ハイプは条件を満たすチャンネルであれば自動的に有効化されます。自分のチャンネルの動画をハイプされたくない投稿者は、チャンネル設定(PC版YouTube Studio)でハイプ許可を無効化(オプトアウト)することも可能です。

仕様変更:カナダ国内での大麻広告の試験表示

カナダ国内向けに、同国で合法な大麻(カンナビス)に関する広告の表示が、期間限定で始まります。

  • 期間は、2025年8月25日から最大20週間です。
  • 期間中、大麻関連の広告がGoogle検索の検索結果に表示されます。
  • 表示を希望しない利用者は「マイアドセンター」(ユーザー向け設定画面)でジャンルごとの広告表示オンオフを切り替えることで対応可能です。

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