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2024年1月のX(旧Twitter)規約改定・仕様変更発表まとめ

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2024年1月に公式発表された、X(旧Twitter)の主要な規約改定・仕様変更等のまとめです。

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※規約改定については原則として原文(英語版)の変更点を対象としています。このため、日本語版未反映の内容を扱うことがあります。

※掲載内容はいずれも発表時点の情報に基づいており、最新の情報と異なる場合があります。最新の公式情報が必要な場合は、別途参照先等から公式サイト掲載の情報をご確認ください。

要点

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規約改定:Xマスターサービス契約(旧称:Twitter ASIA PACIFIC PTE. LTD. マスターサービス契約)

Xマスターサービス契約(本体)

Twitter→Xへの名称変更の他に、以下の項目が更新されました。

6. 秘密保持義務

本契約の条項は法的透明性要件の遵守を妨げないという規定、およびそれに伴って以下の情報公開が行われることがある旨の記載が追加されました。

  • (i)広告に対する広告主企業・代表者・その他の関係者の特定
  • (ii)広告ターゲティングオプション/パラメーターの公開
  • (iii)広告主の広告マテリアルに関する特定の情報の公開

7. ベータ版

以前[6. 秘密保持義務]内に含まれていた、ベータ版サービスへのアクセスに関する規定が分離独立しました。規定の内容自体は変更ありません。

本セクションの独立により、以降のセクション番号は1ずつ後ろにずれました。

更新日の追加

「最終更新日:2023年10月13日」という記述が、関連規約を含む全体の末尾に追記されました。

X広告プログラム利用規約(旧称:Twitter広告プログラム利用規約)

Twitter→Xへの名称変更の他に、以下の項目が更新されました。

2. 広告の掲載

Twitterオーディエンスプラットフォームに関する規定がすべて削除されました。

トレンドテイクオーバーに関する規定はそのまま残っています。

Boosted Post Program T&Cs(ブースト投稿プログラム利用規約)

X広告商品の一つ「クイックプロモート新しいウィンドウで開きます」の利用に関する規約が、ページ最後尾に新設されました。2024年1月末時点では英語版のみ掲載されており、日本語版は未掲載です。

概要としては以下のセクションで構成されています。

  1. プログラムの概要
  2. 支払い規定(利用前決済必須、キャンセル・返金不可等)
  3. Apple社に関する特記事項(Apple社の免責内容等)

規約改定:広告ポリシー

金融商品・サービス

全体的な変更

暗号通貨とDeFiに関する商品・サービスの広告配信許可地域から、カタールとシンガポールが除外されました。

金融機関、金融商品・サービス

スペインについて以下の地域別特記事項が追加されました。

  • 金融機関の広告については、広告主が以下の条件のいずれかを満たすことが義務化されました。
    • スペイン国内の監督官庁から直接認可を得ること
    • MiFID(EU圏金融商品市場指令)の対象となる認可取得・登録をEU/EEA圏のいずれかの地域で行っていること

賭博関連のコンテンツ

地域別特記事項について以下が更新されました。

フィリピン

  • 実店舗カジノのギャンブル広告出稿について、事前にXの承認を受けることで解禁になりました。

政治に関するコンテンツ

政治広告の配信について、配信先をWeb版・iOS版に限定する(Android等については今後数週間で対応)という記述が削除されました。

規約改定:Xルール

攻撃的な行為および嫌がらせ

2024年1月付でポリシーが改定され、一部セクションの新設・移動・見出し変更が行われました。

大きな変更としては以下の通りです。

このポリシーへの違反とはどのようなものですか?

以下の更新が行われました。

  • 「暴言」セクション内から、侮辱・冒涜の程度により処分の軽重が変わる(投稿削除 / 表示制限)という記述が削除され、ペナルティの詳細に関する新設セクション(後述)に吸収されました。
  • 「Use of Prior Names and Pronouns(過去の氏名・代名詞の使用)」セクションが新設されました。氏名および代名詞(「彼」「彼女」等)が変わった人を指して、すでに本人が使わなくなった氏名・代名詞を使用する投稿を行った場合、表示が制限されます。なお、ペナルティ執行に際しては対象者からのヒアリングを行うという旨も記述されています。

このポリシーの違反に該当しないのはどのようなものですか?

セクションが追加されました。違反対象外の例として以下が挙げられています。

  • 友人同士が合意のうえで特定の表現を使っており、知らない人がそれを見ると暴言に見える場合
  • 他人の有害な行動への非難・注意喚起について、文脈が虐待的でなく、攻撃への対抗を目的としたもの
  • 制度・慣行・考え方に対する批判的コメント

このポリシーへの違反があった場合、誰が報告できますか?

セクションが分離独立しました。

  • 「報告は誰でもできます」という文言が冒頭に追記されました。
    なお、ペナルティ執行前に被害者からヒアリングを行うという部分はそのまま維持されています。

このポリシーに違反した場合はどうなりますか?

セクションが分離独立しました。

  • ペナルティ執行に際しては、違反の軽重や過去の違反歴等様々な要素を考慮するという記述が追加されました。
  • 投稿の拡散抑止ペナルティとして投稿単位で制限される機能から「投稿の編集」が削除されました。
  • 投稿削除ペナルティの常習者はアカウント停止になる場合があるという記述が追加されました。

センシティブなメディア(旧称:センシティブなメディアに関するポリシー)

2024年1月付でポリシーが改定され、名称変更のほか、以下の変更が行われました。

  • 公開必須要素へのセンシティブコンテンツ掲載禁止について、ポリシーの一部で「リストのバナー」「コミュニティカバー画像」が未記載だった部分が追記されました。
  • 2024年1月以降、センシティブコンテンツへの警告表示について、暴力コンテンツと性的コンテンツで別々の表示が行われるという記述が追加されました。

ハッキングされた素材の配布に関するポリシー

ポリシーのページが削除されました。Xルール一覧からのリンクもなくなっています。他ポリシーへの転送は行われていません。

新機能:フォロー関係等を確認するAPI v2エンドポイント

ユーザー間の関係を確認するAPI v2エンドポイント「connection_status」が使えるようになりました。API v1.1時代の「GET friendships/show」「GET friendships/lookup」の後継となる機能です。

OAuth認証したユーザー1人(要OAuthトークン)から見て、別途リストで渡した相手のユーザー(複数可)との関係がどのような状態かをJSONで取得できます。

  • フォロー(自分が相手をフォローしている)
  • 被フォロー(相手が自分をフォローしている)
  • 相手にフォローリクエスト送信中
  • 相手からフォローリクエスト受信中
  • 相手をブロック中
  • 相手をミュート中

新機能:DM内動画のダウンロード

ダイレクトメッセージ内の動画がダウンロードに対応しました。

なお、2024年1月20日の機能実装以降に送信された動画が対象で、それ以前の動画にさかのぼって適用されたりはしません。

新機能:パスキー認証(米国iOS端末のみ)

米国ユーザー・iOS端末限定で、WebAuthn技術を使ったパスキーによるログイン機能の提供が開始されました。

設定画面で有効化し、端末で設定した顔認証・指紋認証等をXのログイン用パスキーとして登録すると、パスワード入力の代わりにパスキーでのログイン認証が可能になります。

なお、現時点ではパスワード入力を完全に置き換えられるものではありません。例えばアカウント新規作成時は引き続きパスワードの入力が必要です。

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