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2023年11月のX(旧Twitter)規約改定・仕様変更発表まとめ

記事タイトル画像:2023年11月のX(旧Twitter)規約改定・仕様変更発表まとめ

2023年11月に公式発表された、X(旧Twitter)の主要な規約改定・仕様変更等のまとめです。

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※規約改定については原則として原文(英語版)の変更点を対象としています。このため、日本語版未反映の内容を扱うことがあります。

※名称・用語の変更(Twitter→X、ツイート→ポスト等)のみのものについては省略します。

※対象月末時点で規約上「Twitter」と記載されている部分については、記事中でもそのままの名称で取り扱っています。

要点

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規約改定:X Premium利用規約

2023年11月17日付で規約が改定されました。

2.d. Upgrading or Downgrading (アップグレードおよびダウングレード)

  • アップグレード・ダウングレードがiOS版アプリおよびWeb版からのみ可能である(Android版アプリは現状非対応である)ことが明記されました。
  • iOSアプリ版とWeb版で、請求期間単位の途中でアップグレード・ダウングレードした場合の返金・請求条件に格差がつけられました。
    • iOSの場合:
      アップグレード時…旧プランの料金は日割りで返金され、新たに新プランの料金が請求されます。
      ダウングレード時…現請求期間いっぱいまでは旧プランの請求となり、法令で規定がない限り日割り返金は行われません(途中でダウングレードした分は損になります)。次の請求期間から新プランでの請求が開始します。
    • Webの場合:
      アップグレード時…旧プランの料金は現請求期間いっぱい継続し、新プランでの請求は次の請求期間からとなります。機能のアップグレードは請求期間の切り替えを待たず即時反映されます。
      ダウングレード時…法令で規定がない限り現プランの日割り返金は発生しません。加えて、切り替え時に新プランでの請求が即時追加発生します。

規約改定:広告ポリシー

欺瞞的・詐欺的なコンテンツ(旧:禁止されている商行為)

詐欺的行為を禁止するポリシーについて、URL移転・名称変更のうえで内容が全面改訂されました。以下のカテゴリーに分かれて内容が大幅に加筆されています。

  • コンテンツ内容が虚偽もしくは誤解を招くもの
  • 詐欺行為に関するもの
  • 非現実的な結果を謳うもの
  • システム制限を回避するもの
  • X上で存在しない機能を偽装し利用者を不正に誘導するもの

金融商品・サービス

以下の地域別規定が更新されました。日本国内向けについては変更はありません。

オーストラリア

  • NFT・暗号通貨トークンを使用したブロックチェーンゲームについて、事前にXの許可を取得した場合に限り広告が出稿できるようになりました。

米国

  • 暗号ライセンスを保有しない広告主でも、製品・サービス提供のための認可取得・登録手続きが不要になる許可を得ている場合は、DeFi(分散型金融)関連の製品・サービスを宣伝できるようになりました。

政治に関するコンテンツ

  • 政治コンテンツ広告・政治活動広告の配信が許可される地域に、インドネシアが追加されました。

広告品質ポリシー

規約改定:開発者利用規約>開発者契約

2023年11月14日付で規約が改定されました。

4月18日版に比べて、全体的な社名・サービス名・用語の置き換えのほか、以下が変更されています。

I. 定義

  • I.9…サービス提供元・契約主体法人としての「Twitter」「X」について、ユーザーの住所/所在地が欧州とそれ以外での分割(メインの利用規約と同じ)に変更されました。これに伴い、日本のユーザーの契約先は、Twitter International Unlimited CompanyからX Corp.に変更になります。
    • 変更前:
      北米(ハワイ含む)・南米…X Corp.(米国)
      それ以外…Twitter International Unlimited Company(アイルランド)
    • 変更後:
      EU・EFTA・英国以外…X Corp.(米国)
      EU・EFTA・英国…Twitter International Unlimited Company(アイルランド)

III. 利用に関する制限

  • III.H. EUデジタルサービス法…デジタルサービス法第40条に関して、ライセンス素材の非商用/研究利用に関する規則が追加されました。

規約改定:開発者利用規約>開発者ポリシー

全体的な社名・サービス名・用語の置き換えのほか、以下が変更されました。

第4章 Xの具体的なサービスまたは機能のルール>定義

  • サービス提供元・契約主体法人としての「Twitter」「X」について、ユーザーの住所/所在地が欧州とそれ以外での分割(メインの利用規約と同じ)に変更されました。これに伴い、日本のユーザーの契約先は、Twitter International Unlimited CompanyからX Corp.に変更になります。
    • 変更前:
      北米(ハワイ含む)・南米…X Corp.(米国)
      それ以外…Twitter International Unlimited Company(アイルランド)
    • 変更後:
      EU・EFTA・英国以外…X Corp.(米国)
      EU・EFTA・英国…Twitter International Unlimited Company(アイルランド)
  • Periscope関連の記述がすべて削除されました。

期間限定キャンペーン:組織認証特典として広告クレジットUS$1,000を毎月付与

「スモールビジネスサタデー*1」連動キャンペーンとして、組織認証登録した場合、特典として、組織内アカウントで使える広告クレジットが毎月1,000USドル分付与されるようになりました。

なお「好評のため延長します」という投稿が別途ある通り、期間限定キャンペーンの扱いです。終了予定日やクレジット付与の期間に関する具体的な情報は付記されていません。

仕様変更:共通メディアにコミュニティノートが付いた場合の最初の元投稿を表示

静止画・動画投稿にコミュニティノートが付いた場合、一致する静止画・動画を使い回した別投稿にも一律で同じノートが付きますが、このノートが元々どの投稿に対して付けられたものなのかが確認できるようになります。これにより、コミュニティノートの内容に違和感がある場合に、元の文脈をたどれるようになります。

仕様変更:低評価コミュニティノートの投稿者スコアにペナルティ

様々な評価者から特に低い評価を受けたノートがある場合、該当ノートの投稿者の投稿者スコアが低下する変更が行われます。これにより、評価の高いノートが優先的に表示されるようになります。

新機能:コミュニティノート受付地域拡大

コミュニティノートの投稿受付が、新たに東南アジア・オセアニア7ヶ国、中近東・北アフリカ13ヶ国に対応しました。

  • 2023年11月16日…インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、パプアニューギニア、ブルネイを追加
  • 2023年11月23日…アルジェリア、バーレーン、エジプト、イスラエル、ヨルダン、クウェート、レバノン、モロッコ、オマーン、パレスチナ、カタール、チュニジア、アラブ首長国連邦を追加

仕様変更:コミュニティノート評価者スコアの減点値変更

評価者スコアの変動(自分の入れた評価が集計結果と一致すれば1ポイント上がり、一致しなければ1ポイント下がる)について、自分が高評価(役に立つ)を入れたノートが他の評価者の低評価(役に立たない)によって最終的に低評価を受けた場合、従来の2倍の減点(1件あたり-2ポイント)が自分の評価者スコアに科せられるようになりました。

これにより、明らかに低評価のノートに無理な高評価をつける行為が、以前より高リスクになります。

仕様変更:コミュニティノート評価者の影響力アルゴリズム変更

コミュニティノートへの評価を受け付ける際に、評価する側が勤勉であるか(詳細を精査しているか、間違いを見逃していないか、引用元を参照した検証をしているか等)が考慮されるようになります。勤勉な評価者ほど、ノート評価1票の重みが増し、高い影響力を及ぼせるようになります。

新機能:AIモデル「Grok」提供開始発表

Xプレミアムプラスユーザー向けに、xAI(X Corp.のグループ会社)の開発した生成AIプラットフォーム「Grok」の提供が近日開始されることが発表されました。

新機能:APIエンドポイントの利用状況計測機能

X API v2のエンドポイント利用状況について、開発者が自分の状況をAPI経由で測定できるエンドポイントが公開されました。

新機能:コミュニティ機能追加

コミュニティ関連で以下の機能改修が発表されました。

  • ホーム画面に上部固定したコミュニティの並べ替え(トレンド、いいね順、新着順)が可能になります。
  • コミュニティバナーの小型版を上部に表示できるようになります(iOSから実装)。
  • コミュニティにリストを紐づけできるようになります。
  • 「おすすめ」タイムラインにコミュニティ投稿の表示が開始されます(実装済み)。
  • 公開コミュニティの投稿を、コミュニティ参加者以外のユーザーがいいね・ブックマークできるようになります。
  • コミュニティ内の返信をタイムライン表示するようになります(テスト中)。

その他コンテンツ品質を改善する改修が行われました。

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