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2025年10月のYouTube/Google広告規約改定・仕様変更発表まとめ

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2025年10月に公式発表された、YouTube/Google広告の主要な規約改定・仕様変更等のまとめです。

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※規約改定については原則として原文(英語版)の変更点を対象としています。このため、日本語版未反映の内容を扱うことがあります。

※掲載内容はいずれも発表時点の情報に基づいています。最新の公式情報が必要な場合は、別途参照先等にてご確認ください。

要点

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規約改定:YouTubeのポリシー>クリエイターの責任

  • 重大な違反発生時のペナルティのうち、YouTube Space(撮影・編集施設、現在は閉鎖)の利用権停止に関する記述が削除されました。

規約改定:YouTubeのポリシー>違法または規制対象の商品やサービスに関するポリシー

  • [年齢制限のあるコンテンツ]の例に、ソーシャルカジノ・スイープステークスカジノの宣伝・誘導・描写があるコンテンツが追加されました。

規約改定:YouTubeのポリシー>医学的に誤った情報に関するポリシー

コロイド銀を有害物質例一覧から除外

以下の例から[コロイド銀]が削除されました。

  • [予防に関する誤った情報]>[予防方法として有害な物質や行為]>[深刻な身体的危害や死亡につながる恐れがある次の物質や治療法の宣伝]の例
  • [治療に関する誤った情報]>[治療法としての有害な物質と行為]>[深刻な身体的危害や死亡の恐れがある固有の物質または治療法の宣伝]の例

ニコチン・タバコの有害性否定を禁止

  • [予防方法として有害な物質や行為]の例に、ニコチンやタバコの依存性や有害性を否定するコンテンツが追加されました。

規約改定:YouTubeのポリシー>暴力的で刺激の強いコンテンツに関するポリシー

年齢制限緩和カテゴリーでの対象縮小

  • 年齢制限が緩和されがちな4カテゴリー(EDSA…教育・ドキュメンタリー・科学・芸術)について、[非戦闘員に対する集団暴力]が緩和除外対象(年齢制限が適用されることがある)に追加指定されました。

規約改定:YouTubeのポリシー>Rejoining the YouTube Community After a Channel Termination(チャンネル停止後のYouTubeコミュニティへの再参加)

チャンネル永久停止処分者の新規チャンネル申請解禁

新設ポリシーです。過去にポリシー違反でチャンネル永久停止処分を受けたユーザーの一部で、新規チャンネルの作り直しが解禁されるようになります。

  • 該当ユーザーはデスクトップ版YouTube Studioにログインした場合、新規チャンネル作成申請が選択肢として表示されます。申請が通ると、新規チャンネルの作成が再び可能になります。
  • 新チャンネルでは、ガイドラインに準拠する範囲であれば、過去の動画を再投稿することも可能です。

以下の場合は申請対象外です。

規約改定:YouTubeのポリシー>YouTube Accessibility Plan (Canada)

  • 新設ポリシーです。カナダの「アクセシブル・カナダ法」が定める要件としてYouTubeのアクセシビリティに対する基本方針・対応機能・障害者サポート体制の説明等が記載されています。

規約改定:Google広告ポリシー>ギャンブル、ゲーム

国別特記事項>ナイジェリア:項目追加、地域変更

ナイジェリア向け特記事項について、以下が変更されました。

  • 許可項目の「スポーツ賭博」に「ファンタジースポーツ」が併記されました。
  • 許可対象地域からラゴス州が削除され、クロスリバー州、エキティ州、オヨ州が追加されました。

懸賞型カジノをソーシャルカジノゲームから明示的に除外

  • ソーシャルカジノゲーム(勝っても現実の有価物に還元されないカジノゲームシミュレーター)の対象外の例として、「懸賞型カジノ(Sweepstake casinos)」が明記されました。

規約改定:Google広告ポリシー>ヘルスケア、医薬品: 制限付き薬物に関するキーワード

国別特記事項>カナダ・NZ・米国:広告・LP内テキストでの処方薬用語規制緩和

  • 広告・LP内テキストでの処方薬用語記載について、オンライン薬局・製薬会社に限って許可するという記載が解除されました。
    キーワードターゲティングでの処方薬用語利用については、従来通りGoogleの認証を得る必要があります。
  • 政府機関・非営利医療支援団体の啓発活動における例外的制限除外に関する記述が削除されました。

規約改定:Google広告ポリシー>不適切なコンテンツ/児童の性的虐待と搾取

未成年者の性的描写の規制範囲拡大、事前警告期間の廃止

  • [児童の性的虐待画像]セクションが[児童の性的虐待と搾取]セクションに変更になりました。
    対象も「未成年者の性的搾取を促進するコンテンツ」から「現実・架空・生成や画像・映像・音声・テキスト等の種別を問わず、未成年者(18歳未満)を性的に扱うor危険にさらす行為を容認/美化するコンテンツ」と拡大・汎用化されました。
  • アカウント停止ペナルティについて、「即時執行は行わず、最低7日以上前に警告を発する]という予告規定が削除され、「事前予告なくコンテンツ削除およびアカウント停止を行う」と厳罰化されました。

詳細ポリシーの独立

  • 上記規制の詳細が、「児童の性的虐待と搾取」ポリシーとして新設されました。

規約改定:Google広告ポリシー>不実表示 / 不適切な価格設定

  • 購入時の支払金額全額の表示義務について、「購入の前後に」と記述が追加されました。
    これにより、前後に発生する費用(定期購入の有無、延滞金、返送料等)についても表示義務の対象になりました。
  • 費用について誤解を招く表示(おとり広告等)や不当に高い価格設定を許可しない、という規定が、例示つきで追加されました。
  • 緊急対応等状況に応じて料金が変わるサービス向けの修正方法として、料金体系(出張費、緊急対応料金)や見積の拘束力の有無等の開示について記載されました。

規約改定:Google広告ポリシー>不実表示 / 誤解を招く広告のデザイン

クリック要素等に偽装した広告の禁止に関する例示として、子ポリシーの内容の要約が親ポリシー側にも追記されました。

  • ボタンや入力欄等クリック要素の偽装
  • アイコンや矢印等で存在しない機能を存在するように見せかける
  • システム通知・ダイアログボックスの偽装
  • 広告と飛び先(LP・アプリ)の内容不一致
  • 広告であることが不明瞭なもの

規約改定:Google広告ポリシー>その他の制限付きビジネス>政府発行書類と行政サービス

  • 行政サービス提供元がGoogleの政府機関認証を受けていない場合、「政府機関のウェブサイトではありません」と自動表示される、という規定が追加されました。
    本物の政府機関サイトが表示を解除したい場合は、認証手続きおよび広告主適格性確認を完了させる必要があります。

規約改定:技術要件>許可されない動画フォーマット

  • 「対応形式に変換できない場合は別の動画をアップしてください」という指示が削除され、対応形式一覧へのリンクに置き換えられました。

規約改定:Google広告のフォーマットと機能>メッセージアセットの要件

規約改定:Google広告のフォーマットと機能>ローカルサービスプラットフォームに関するポリシー

新機能:スマートTV向けの仕様・機能拡張

スマートTVでの動画視聴用に、以下の仕様変更や機能拡張・追加が発表されました。

容量上限緩和

  • サムネイルのファイルサイズ上限が2MB→50MBに拡大されます。縦横サイズが4K程度のサムネイルも使いやすくなります。
  • 従来より大きなファイルサイズの動画のアップロードが試験的に開始されます。

AIによる自動アップスケール

  • フルHD(1080p)未満の低解像度で投稿された動画から、AIがフルHD(~4K)の高解像度版を自動生成するようになります。
  • AIによる自動生成を希望しない場合は、設定アイコン⚙から[チャンネル]-[詳細設定]→[YouTubeに画質の改善処理を許可する]をオフにすると、機能をオプトアウトできます。
  • 投稿元サイズの動画はAI生成の影響を受けません。

ホーム画面でプレビューを大きく表示

  • ホーム画面で没入型プレビュー(全画面プレビュー表示)が採用され、登録しているチャンネルの新着情報がすばやく確認できるようになります。

EC連携機能の強化

  • 商品がタグ付けされたショッピング動画で、QRコードをスマートフォンでスキャンすると、スマートフォンで商品ページをすぐに開けるようになります。

新機能:ショート動画[注目の場所]機能 / 編集機能強化

[注目の場所]機能

  • ショート動画でプレイス情報をタグ付けする機能が追加されます。
  • 自動でタグ付けされる場合もあります。
    自動付加の可否は設定で変更できます。
    自動付加された情報は、YouTube Studioで調整・無効化が可能です。

編集機能強化

ショート動画の編集機能が強化されました。

  • クリップの正確なタイミング調整
  • クリップの並べ替えや削除
  • タイムコード付きテキストの付加

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