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2025年10月のX(旧Twitter)規約改定・仕様変更発表まとめ

記事タイトル画像:2025年10月のX(旧Twitter)規約改定・仕様変更発表まとめ

2025年10月に公式発表された、X(旧Twitter)の主要な規約改定・仕様変更等のまとめです。

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※規約改定は原則として原文(英語版)の変更点を対象としています。このため、日本語版未反映の内容を扱うことがあります。

※掲載内容はいずれも発表時点の情報に基づいています。最新の公式情報が必要な場合は、別途参照先等にてご確認ください。

要点

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規約改定:規約改定:X購入者利用規約>プレミアムビジネスおよびプレミアム組織の追加利用規約(旧称:認証済み組織の追加利用規約)

サービス名称変更・分割

Xプレミアムの法人版にあたる「認証済み組織」が名称変更・分割しました。

規約上の今回の変更内容は名称変更の反映のみで、発効日も2025年8月1日のまま変わりません。

他規約への名称変更反映

以下の規約についても、認証済み組織→プレミアムビジネス/プレミアム組織への名称変更に伴い、該当部分の名称が差し替えられています。

規約改定:広告ポリシー>金融商品・サービス

国別規定について、以下が変更されました。

日本:債務ローン関連サービスの資格条件追加

  • 債務整理サポートおよびマルチローンアドバイスの広告に関する条件として、広告主が司法書士の資格を保有することが追加されました。

オマーン:認可条件撤廃

  • オマーン向けの広告配信において、広告主の「オマーン国内で認可を受けた金融機関であること」という条件が削除されました。
  • なお、これに伴いオマーンの国別規定セクション自体がなくなりました。

規約改定:広告ポリシー>賭博関連のコンテンツ

国別規定について、以下が変更されました。

ブラジル、チリ、ペルー:アフィリエイト等の認可条件追加

  • アフィリエイトや情報サイト等ギャンブル運営元への送客を行うサービスの広告許可条件について、「活動に応じた適切な認可を保持すること」という規定が追加されました。

アイルランド:認可元表記変更、実店舗カジノ等の認可条件追加

  • オンラインカジノ・スポーツ賭博・ビンゴ・オンラインくじについて、認可発行元が、アイルランド歳入庁の物品税認可部門から「関連する規制当局」という汎用的な表現に変更されました。
  • 実店舗カジノおよびファンタジースポーツについて、従来は無条件許可対象でしたが、オンラインカジノ等と同様「関連する規制当局の認可」が必要になりました。

ポルトガル:実店舗/オンラインカジノ/公営くじの規制緩和

  • 実店舗カジノおよびオンラインカジノの広告が許可されるようになりました。
    条件として、必要な認可を広告主が保有している必要があります。
  • 公営くじの広告については、リスボンのサンタ・カザ・ダ・ミゼリコルディアが運営するものに限り許可されるようになりました。
  • 全てのギャンブル広告に対して、ポルトガルの広告規制に従うことが義務として明記されました。

ルーマニア:オンラインカジノ等の規制緩和

  • 実店舗カジノの広告について、条件として「広告主が必要な認可と関連認証を保持すること」という規定が追加されました。
  • オンラインカジノの広告が、実店舗カジノと同条件で解禁されました。
  • オンラインくじについては、ルーマニア国営宝くじに限り広告が解禁されました。
  • アフィリエイトや情報サイト等の送客用サイトについて、必要な認可を条件として広告が解禁されました。
  • 全てのギャンブル広告に対して、ルーマニアのオーディオビジュアル法No.504/2002、およびギャンブル広告に関するオーディオビジュアル規制に従うことが義務として明記されました。

アラブ首長国連邦(UAE):宝くじの規制緩和

  • 宝くじの広告が解禁されました。
    条件として、広告主がUAE一般商業ゲーミング規制局(GCGRA)から宝くじ運営認可を取得している必要があります。

規約改定:広告ポリシー>健康および医薬品に関する商品とサービス

このポリシーの対象となる商品・サービス:通販薬局を追加

  • 本ポリシーの対象として、「医療および美容関連のサービス」カテゴリー内に「通販薬局(mail order pharmacy)」が明記されました。
    (「薬局」カテゴリー内の「オンライン薬局(Online pharmacies)」とは別枠)
  • これに伴い、一部地域で通販薬局に関する規定が追加されました。(詳細後述)

デンマーク・ドイツ・ポルトガル・スウェーデン・スイス:通販薬局の規制緩和

  • 通販薬局の広告が、制限付きで許可されるようになりました。

韓国:医療・歯科・美容処置関連の広告規制緩和

  • 従来禁止されていた医療・歯科サービスを含む美容処置の宣伝が、条件付きで解禁されました。広告主は以下の条件を満たす必要があります。
    1. 韓国保健福祉部から必要な認可を受けていること
    2. 業界団体(大韓医師協会等)が設置する審査機関の審査を通過すること

規約改定:開発者利用規約>開発者契約

2025年10月17日付で規約が改定されました。(日本語版は11月初頭時点で未反映です)

変更内容として以下のセクションが追加されました。

III.K Restrictions on Use. > Prohibition on I-Framing (利用に関する制限>インラインフレームの禁止)

  • Xのコンテンツ・API・アプリケーション要素を、開発者のサービス/プラットフォーム内のインラインフレーム(iframe)や類似埋め込み技術内で表示・組み込みする行為が、禁止対象に追加されました。
  • 本件については「本禁止事項は絶対的なものである」「開発者契約およびライセンス対象物へのアクセス権が直ちに解除される場合がある」と強めの警告が念押しされています。

規約改定:Xルール>X Indiaについて

苦情窓口のメール受け付け停止

  • インド国内用苦情処理窓口のメール受け付けが、予告期間を満了して正式に停止しました。
    今後は専用フォームでのみ受け付けとなります。

規約改定:Xルール>Xの年齢保証

年齢推定の判定目的・条件等記述変更

  • 欧州の各種法律(英国オンライン安全法、アイルランドオンライン安全規範、EUデジタルサービス法)で定められたX社の義務について、「年齢確認」から「特定年齢(18歳等)に達しているか否かを推定または確認」に記述が詳細化されました。
  • 各種推定方法の利用について、評価/使用「します(will)」から「することがあります(may)」に記述が変わりました。
  • 社会的つながりベースでの推定が削除され、代わりに「電話番号に基づく推定」が追加されました。
  • 自撮りや身分証明書アップロードでの年齢推定について、「今後数週間で実装予定」という予告的記述が削除されました。

規約改定:Xルール>自動化ルール

2025年10月付で規約が改定されました。変更点は以下の通りです。

II.B.3. 操作別のルール>ポストの自動化>AIによる自動返信:書面許可取得義務の追加

  • 新設セクションです。AI技術を利用して自動で返信ポストを行うbotの実装・運用を行う場合、Xから事前に書面で許可を得ることが義務付けられました。
  • 許可を希望する場合は、専用の問い合わせ窓口から申請を行う必要があります。

規約改定:Xルール>Xにおけるクリエイターの収益化に関する規定

参加資格の規定:プレミアム登録の記載追加

  • 収益化資格に、「プレミアム/プレミアムビジネス/プレミアム組織のいずれかの有効なサブスクリプションを保持すること」という記述が追加されました。
    (もともとクリエイター収益配分規約新しいウィンドウで開きますには記述があった条件なので、厳しくなったわけではありません)

規約改定:Xルール>XにおけるCookieの用途

EC関連Cookie追加

以下のCookieが追加されました。

  • _shopify_analytics
    Shopifyのレポート作成・分析に使用されます。
    ドメインはshop.x.comです。

規約改定:Xルール>Xショッピングに関するポリシー

2025年10月30日付でポリシーが改定されました。

関連規約の入れ替え

販売業者としての条件:限定条件の一部解除(地域等)

  • 販売業者の要件から「米国に拠点を置く事業者であること」「国家当局関係報道機関でないこと」の記述が削除されました。

アカウントとウェブサイトの要件:対象種別追加(プレミアム/プレミアムビジネス)

  • アカウント種別について、Proアカウント以外にXプレミアム/プレミアムビジネスでも要件を満たせることになりました。

販売業者の行動規定:欺瞞的価格や差別・優遇の禁止

  • 虚偽/誤解を招く情報の禁止について、例示に「人を欺く価格設定」が追記されました。
  • 個人的特徴(人種・民族・出身・宗教・性的指向・性自認・経済状況・遺伝状況等)に基づくあらゆる差別・優遇(暗示を含む)が禁止行為に追加されました。

技術要件:米国以外向けを想定した条件を追加

  • 商品リストで対応すべき言語について、「広告プラットフォームの対応言語」から「対象地域の対応言語」に記述が変更されました。
  • 価格表記の通貨について、「米ドル」→「米ドルもしくは現地の通貨」に条件が拡大されました。

禁止されている商品カテゴリー

  • 「性的内容を示唆するコンテンツ」が「成人向けまたは性的に露骨なコンテンツ」に変更され、例示も一部変更されました。
  • 日焼けマシン、絶滅危惧種由来製品、人体・体液、チケット転売、盗品/リコール品等の各種規制製品が「違法および規制対象の商品およびサービス」「健康・医療・治療製品」「募金活動・寄付」「危険物・有害製品」の各項目に再編されました。
  • 「理念に基づくコンテンツ(社会的問題の認知度向上等)」「サービス/サブスクリプション(物理的商品でないもの)」が禁止対象から除外されました。
  • 「募金活動・寄付」「雇用・ビジネス・収入機会」が禁止項目に追加されました。
  • タバコ関連について、ベイプや経口/局所ニコチン製品等の喫煙代替製品も禁止対象例に追記されました。
  • 「武器および武器付属品」の例に「銃」が追記されました。

規約改定:DSA Data Access for Vetted Researchers

EUの研究者向けのデータ提供規定追加

  • 新設ポリシーです。EUデジタルサービス法に基づき審査済みの研究者がXのデータへのアクセス権を申請する際の手続きと条件、取得できるデータの種類について記述されています。

新機能:Handle Marketplace

不要になったユーザー名(ID)の利用権を取引できる制度が11月スタート予定と発表されました。

  • プレミアムプラスもしくはプレミアムビジネス(旧称:認証済み組織)の契約が必要です。
  • 利用希望者は待機リストへの登録が必要です。

仕様変更:リンク押下時のWeb表示変更(iOS)

iOS版アプリで、オーガニック投稿内のリンクを開いた際の表示仕様が変更されました。

  • 画面下部に、元投稿のアカウント名・投稿冒頭・エンゲージメント欄(返信・RP・いいね・ブックマーク・共有ボタン)・サイトドメインの表示枠が確保されます。
  • 下スクロール中は元投稿のアカウント名・投稿冒頭部分が引っ込みます。上スクロールで引っ込んだ部分が再度でてきます。

仕様変更:パスキーの再登録要求

  • 二要素認証にパスキー(顔認証・指紋認証等)を登録している場合、2025/11/10までに再登録(難しい場合は二要素認証自体の解除)が必要になります。
  • 11/10時点で未対応の場合、自動的に再登録が求められます。

新機能:API従量課金制のクローズドベータ開始

X APIについて、従来の各種定額制プラン(金額は毎月同じだがプランに応じて上限がかかる)とは別の従量課金制プランのクローズドベータテストが開始されました。

  • 従量課金制では、各種APIリソースにそれぞれ1回ごとの単価が設定され、実際の使用実績に応じて月間の請求額が計算されます。
  • 選定希望者はまず申し込みを行う必要があります。

新機能:X Activity APIがプロフィール情報の編集検知に対応

X Activity API(オープンベータテスト中)の対応機能が拡大されました。

  • プロフィール情報の各項目が更新された場合にWebhook通知を発行し、システムで受け取って処理できるようになりました。

新機能:API経由での投稿編集

  • API経由で公開直後の投稿の編集(修正)ができるようになりました。

新機能:いいね・引用・RPしたユーザーの表示順選択

  • ポストアクティビティ集計([…]メニュー→[ポストの反応を表示])で、自分の投稿へいいね・引用・RPしたユーザーの表示順が、2種類から選択できるようになりました。
    話題(Top)…相互フォローを優先しつつ、有名アカウントを先に表示
    最新(Recent)…時系列順(新しいのが上)で表示

仕様変更:コミュニティノート評価アルゴリズム一部変更

評価アルゴリズムの堅牢性向上のため、以下の処理が追加されました。

  • 「役に立つ」評価確定前のコミュニティノートについて、ランダムに抽出された評価者群(Xからプッシュ通知が送られた人)の評価が著しく低かった場合、該当ノートは「役に立つ」ステータスを得られなくなります。
 

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