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2025年7月のX(旧Twitter)規約改定・仕様変更発表まとめ

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2025年7月に公式発表された、X(旧Twitter)の主要な規約改定・仕様変更等のまとめです。

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※規約改定は原則として原文(英語版)の変更点を対象としています。このため、日本語版未反映の内容を扱うことがあります。

※掲載内容はいずれも発表時点の情報に基づいています。最新の公式情報が必要な場合は、別途参照先等にてご確認ください。

要点

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規約改定:Xプライバシーポリシー

2025年7月28日付でプライバシーポリシーが更新されました。
変更内容は以下の通りです。

4.情報の保存期間…広告閲覧・操作情報等の保存期間延長

  • 以下の情報の保存期間上限が[90日間]から[12ヶ月間]に変更されました。
    • X内外での広告の閲覧や操作
    • サードパーティのサイトでのX社のコンテンツとのやり取り
    • 広告パートナーやビジネスパートナーから共有された情報

規約改定:X購入者利用規約

2025年8月1日付で規約が更新されることが発表されました。

欧州版規約の分離独立

  • これまでは一部セクションのみ欧州(EU・EFTA・英国)とそれ以外の地域で内容が分かれていましたが、規約全体で別々に分かれました。

欧州以外の契約先変更

  • 欧州以外版で、利用者の契約先となる法人が変更されました。
    • Twitter Global LLC(米国デラウェア州ウィルミントン)
       ↓
    • X Global LLC(米国ネバダ州カーソンシティ)

規約、有料サービスおよび料金の変更について…補足情報追加

  • 規約やサービス・料金をX社が随時変更できる規定について、情報が補足されました。
    • 欧州以外…「業務上、財務上または法務上の理由な​どにより」のみ記述追加
    • 欧州…欧州以外より詳細かつ具体的に記述追加

X利用者契約の適用、契約の終了、返金の否定、複数のXアカウント、および制限事項…サービス悪用の禁止規定

  • 2.e.…X社の裁量でサービス提供中止等の措置が行われるケースとして、「Xが、その単独の裁量により、お客様が有料サービスを悪用したか、または主に有料サービスに対して、もしくは有料サービスに関連して、その他の妨害行為や禁止行為に関与していると判断した場合」が追加されました。

一般条件>3. 責任の制限…金額の通貨単位変更(欧州のみ)

  • 欧州のみ、X社から利用者に対して賠償責任が発生した場合の上限値の通貨が、米ドル(US$100.00)からユーロ(€100.00)に変更されました。

一般条件>6. 紛争解決および集団訴訟の放棄…請求時効の延長、改定予告期間の廃止

  • 6.c. お客様によるXに対する請求の時効期間は2年です(旧:~1年です)…利用者からX社への請求期限(時効)について、紛争対象事項の発生後[1年以内]から[2年以内]に期限が延長されました。
  • 6.e. セクションの変更(削除)…本セクションの内容が変更される場合、発効日の30日前までに事前通知を行う、という規定が条項ごと削除されました。

規約改定:サブスクリプションクリエイター利用規約

2025年8月1日付で規約が更新されることが発表されました。

1.サブスクリプションクリエイタープログラム / 5.サブスクリプション収益の保証なし / 14.規約の変更…補足情報追加

  • X社の裁量による規約やサービス内容の随時変更・停止について、「業務上、財務上または法務上の理由な​どにより」という記述が追加されました。

13. 紛争解決および集団訴訟の放棄…欧州以外の時効延長(1年→2年)

  • 訴訟申し立て期限(従来は1年)について、欧州(EU/EFTA/英国)以外で2年とする規定が追加されました。
    欧州(EU/EFTA/英国)では期限は従来通り1年です。

規約改定:クリエイター収益配分規約

2025年8月1日付で規約が更新されることが発表されました。

3.資格、登録、キャンセル…一部規定の明示廃止(ヘルプには規定残存)

  • アカウントの規模について、「ヘルプセンター記載の通りにアカウントを維持すること」とのみ規定され、規約上ではオーガニックインプレッションおよびプレミアムフォロワー数に関する規定の存在が明言されなくなりました。
  • ヘルプ新しいウィンドウで開きます記載の具体的な規定数は従来通りです。(2025年8月時点)
    • オーガニックインプレッション数…直近3ヶ月で500万回以上
    • プレミアムフォロワー数…500人以上

5.支払い…最低金額の明示廃止(ヘルプには規定残存)

  • 支払い可能になる金額の下限について、「ヘルプセンターに定められた最低金額」とのみ記載され、「10米ドル($10.00 USD)」という具体的な金額の記述がなくなりました。
  • ヘルプ新しいウィンドウで開きます記載の払い出し金額下限は、従来通り「10ドル($10)」です。(2025年8月時点)
  • 90日以上経過した未払い分が破棄される点は変更ありません。(連続した90日以内に収益が10ドル貯まらない人は永遠に入金されません)

規約改定:Xルール>日本におけるオンラインセキュリティに関する情報

新設ポリシーです。
X社が情報流通プラットフォーム対処法(旧称:プロバイダ責任制限法)新しいウィンドウで開きますの定める「大規模特定電気通信役務提供者」に指定されたのを受けて、権利侵害コンテンツ用の報告フォーム新しいウィンドウで開きますや、各種関連ポリシーへのリンクが掲載されています。

規約改定:Xルール>Parental Controls on X

ペアレンタルコントロール関連の規定追加(該当地域向け)

新設ポリシーです。一部地域で実装される、ペアレンタルコントロール機能に関する規定です。
(日本国内は2025年8月時点で対象外です)

  • 16歳未満のユーザーの動画視聴等について、保護者から制限をかけられるようになります。
  • 保護者・対象ユーザーの双方がそれぞれアカウントを保持する必要があります。
  • 設定できる制限については以下の通りです。
    • 16歳未満のユーザーに対して、本人がフォローしていないユーザーの投稿/共有動画が表示されないようにする
    • 16歳未満のユーザーが投稿/共有した動画が、本人がフォローしていないユーザーに対して表示されないようにする
    • 親/保護者側でNGワードを指定し、説明文やメタデータ等でヒットする動画が16歳未満のユーザーに表示されないようにする
    • 1日あたりのXの利用時間に制限を設ける
  • 設定する際は、専用登録フォームから手続きを行います。親/保護者が身分証明書・未成年者の出生証明書等を提出して、年齢や家族/後見関係を証明する必要があります。
    追加情報が必要な場合は、X社から親/保護者に連絡がいきます。
  • 登録が完了すると、16歳未満のユーザーおよび親/保護者の双方に通知されます。

規約改定:Xルール>Age Assurance on X

新設ポリシーです。欧州の法規制による年齢確認の義務付け(年齢確認できないユーザーにはコンテンツ表示が制限される)に伴い、ユーザーが18歳以上であるかどうかの推定に使う方法、誤判定発生時の申し立て手段について記述されています。

規約改定:Xルール>X Media Literacy Action Plan

新設ポリシーです。アイルランドのオンライン安全規則新しいウィンドウで開きます第17条1項(動画プラットフォーム提供元に対して、メディアリテラシー向上に関する行動計画の公表・年次更新を義務付けたもの)に基づいた行動計画が記載されています。

規約改定:Xルール>欧州連合

全面改稿&内容大幅追加

ポリシーが全面改稿されました。

  • 全体が[Xからの情報][保護者とお子様向けの情報][欧州連合(EU)におけるオンライン安全]の3セクションに分割されました。
  • 関連ポリシーや各種サポートフォームへのリンクが追加されました。

規約改定:Xルール>XにおけるCookieの用途

アクセス解析用Cookie追加

以下のCookieが追加されました。

  • __cuid…追跡および分析に使用

規約改定:Xルール>有料パートナーシップに関するポリシー

禁止カテゴリーの例外規定(個別検討)

  • 有償インフルエンサーマーケティングの禁止対象カテゴリー(成人向け製品やアルコール飲料等)について、「X社は、ご要望に応じて、ケースバイケースで本ポリシーの例外を検討する場合があります」という記述が追加されました。

規約改定:広告ポリシー>成人向けの性的なコンテンツ

地域別規定の追加(海外5ヶ国)

ブラジル、フランス、ドイツ、メキシコ、英国向けに、以下の地域別規定が追加されました。

  • 性的な商品の宣伝広告では、配信対象年齢を21歳以上に設定すること
  • 広告内に、露骨に性的なコンテンツやヌードを入れないこと
  • 配信先地域での関連法令や業界基準を遵守すること

規約改定:広告ポリシー>広告品質ポリシー

クリエイティブの品質…テキスト・絵文字の規制強化

  • ハッシュタグやURLの記載が全面的に禁止されました。
  • スペースの過剰利用禁止(従来ハッシュタグのみ適用)について、ハッシュタグ以外についても全面的に禁止の適用対象になりました。
  • 日本・韓国以外の配信先地域がある場合、絵文字は最大1個まで(2個以上は不可)という制限が追加されました。
    配信先が日本・韓国のみの場合、本規定は適用されません。

仕様変更:コミュニティ限定投稿が復活

  • 一時期なくなっていた、コミュニティ投稿をフォロワー向けに送信するか否かを選択できる設定(⇒コミュニティ投稿をコミュニティメンバーのみに送信する機能)が復活しました。
  • APIでも、同様の設定がshare_with_followersパラメーター(真偽値で設定)で可能になりました。

新機能:生成AIを使ったコミュニティノート作成支援

  • AI Note Writer API…生成AIを使用してコミュニティノート作成を行うAPIが公開されました。

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