デジタルマーケティングTips

訪問者に合わせたWebコンテンツ表示の自動切り替えやパーソナライズでユーザー体験を最適化させるには[1/2]

Webサイトにとって、ユーザー一人ひとりに最適化された情報を届けることは、顧客体験や売上を向上させるための重要な要素の一つです。スマートフォン(マルチデバイス)最適化や、流入元等に連動して表示を切り替えるランディングページ最適化(LPO)などはその典型例といえますが、ここでは、それ以外にも多数ある最適化の方法についてまとめます。

[A]時間帯や曜日・季節等によって内容を出し分け、常にタイムリーな最新情報を提供

最適化の中でも最もシンプルな方法の一つです。朝・昼・夕方・夜などの時間帯による切り分け、平日や土日祝などの曜日による切り分け、月単位の切り分けなどで、状況に合わせたコンテンツの出し分けを行います。
例えば、ECサイトでタイムセールや週末のみのセールを設定したり、お正月・新年度・地域の夏祭り・十五夜・ハロウィン・クリスマスなど、季節のイベントに合わせてカウントダウンを設定したりするだけで、サイトの活気が大きく変わり、訪問者の再訪問を促進します。
内容的に条件が簡潔で、導入の敷居が低いのが魅力です。cronを使った自動更新設定やPHP等でのページ動的出力など、比較的シンプルなシステム処理で実装できます。

[B]訪問者のアクセス情報によって、ユーザーの状況に応じて表示内容を最適化

アクセス時にブラウザからサーバーに送られる情報や、Cookieなどで記録した閲覧記録情報は、サイトに表示する内容を最適化するための判断材料として活用できます。[C]で後述する属性情報ほどの精度はありませんが、すべての訪問者に対して適用できるというメリットがあります。

(1)サイトの流入元によって内容を出し分け、訪問者が最も興味のある内容を表示

ランディングページ最適化(LPO)などでよく使われる手法です。URL末尾に識別子を追加する方法が一般的で、広告Aからサイトにきた訪問者には広告Aに関する内容を、広告Bからの訪問者には広告Bに関する内容を真っ先に見せる、などの切り分けを行います。流入元からサイトへのユーザー体験をスムーズに繋げ、直帰を防ぐことで、その先のサイト閲覧やクリック/コンバージョンに至るまでの流れを円滑に進められる効果が得られます。

(2)訪問者の位置情報を見て、近い地域に絞り込んだ情報を表示

訪問者の位置情報をGPSやIPアドレス(※)から取得することで、訪問者の近隣の情報を表示するパーソナライズが可能になります。
ポータルサイトであれば近隣の店舗情報・気象情報・交通情報を自動選別して掲載したり、ECサイトであれば近隣で店頭受け取り可能な店舗のリストを表示することも可能です。実店舗集客を狙う場合は、近隣にいる人だけにオンラインクーポンを発行すれば、効率的な集客施策になります。
また、国単位の出し分けであれば、グローバルサイトが訪問者の位置情報によって自動的に言語や国を切り替えたりできます。(万能ではないので、手動切り替えも別途必要です)

※なお、今後の傾向としては、IPv4枯渇に伴いIPアドレスと位置関係の精度が徐々に低下するにつれて、GPSでの位置情報取得許可を訪問者からブラウザ経由で取得する方法の重要度が相対的に上がっていくと見込まれます。

(3)サイトの訪問回数や閲覧履歴によって内容を出し分け、訪問者の知識量に適した情報を表示

初めてサイトを訪れた人と、そのサイトを日常的に利用しているヘビーユーザーでは、求められる情報も変わってきます。例えば、初めての人向けのヘルプやチュートリアルは、初回訪問者向けにはサイトトップの目立つところに大きく入口を出しておくとユーザビリティの向上に繋がりますが、いつもそのサイトを利用しており、情報収集や購買など目的意識のはっきりしているリピートユーザーにとっては、新製品情報やセール情報などを最初に表示した方が、よりコンバージョンに結び付きやすくなります。
また、ECサイトなどによくある例としては、
「この商品をチェックした人は、こんな商品もチェックしています」
「この商品を購入した人は、こんな商品も購入しています」
など、訪問者や近似ユーザーの過去の閲覧・購入データを集計することで、閲覧中のユーザーに対してレコメンドを出せるようになります。
これらは外部サービスのLPOツールやレコメンドエンジンを利用するほか、CMSによっては製品内部の機能を用いて実装することも可能です。